デカダンス#12
カブラギと移動要塞の接続はうまくいったが、なかなか起動せず、でも結局危機を克服して来るべき世界を示してHappyEndの巻。エネルギーがショートして万事休すかというクライマックスでは、自分てっきり「みんなのパワーをおらたちにわけてくれ」という展開かと思ったら違っていて、そのネタをここで引っ張り出してきましたか…って感じで意表を突かれた。いや、むしろ今回の展開にするために、それを伏線として前に入念に仕込んでたってのが正しいところだろう。というわけで、ストーリー構成はよく練られていて、そのへんなかなか見応えがあった。
カブラギと、三石声のシステムとの対話では、バグを突然変異と考えたら言ってることは淘汰ということなんだろうけど、バグの発生をコントロールし、サービスのすべてがだめになりそうなら空間破砕ですべてをなかったことにもできる強大な力を持っていながら、システムが他人事のような勝手な言い分なのは、自分に思い当たるのがもう新自由主義でしかなくって、いや、システム側にしがみついてる側はなんのかんの言って自分は何の努力もせず、わざわざガドルという仮想敵を作って分断統治、システムに歯向かうものは強制収容所におくるという強権的な態度であり、下々の成果を都合よく横取りしてるだろうにと思うしかない。結局デカダンスの操作権限をカブラギに渡したのだって、彼の行動の結果危機が回避できるのであれば、世界を全部なかったものにして一から構築するよりコストがかからないって都合によるものだろうとか思っていた。まぁ淘汰にしたって、システムの人為的な統治の結果ではなく、こう自然の摂理という前提で話を聞いても別に理屈は成り立つのであって*1、フォーカスをどの程度まで広げるかって違いでしかないような気はする。サイボーグは日本人で言えば上級国民であってタンカーは庶民のメタファーと考えてもよいだろうし、日本に限定しなくても、サイボーグは生活レベルの高い先進国人で、タンカーはあえてこういう表現をすれば後進国の人々と言ってもよさげ。
しかし、結論としては、最終的には淘汰の理論に収斂していくにしても、主体性や意志の問題だよって主張なので、個人的には正直ズッコけるものがある。そこまでさかのぼって説明しなきゃならないのかよ、我々日本社会は…みたいな絶望にも似たような感覚。基本以前の問題だろうにって感じではあるが、昨日かのかりを視聴して日本人の「考える力」がいかに低下しているかということに思いを至らせてしまったので、なるほど現代日本人にまともな理性を期待するほうがバカなのであって、もう一から出直すぐらいの感覚でいなきゃらないのかもね。というか、贅沢を覚えた日本人、もうどっぷりと帝国病に陥ってしまって、マイナスからのスタートって考えなくちゃならないのかも。
しかしなんだな、最初のうちはナツメ、彼女自身は無自覚なんだろうけど、一見一生懸命で素直にも見えるそのあり方が結果として他人を振り回す悪女になっており、その認識は終盤に変わるまであまり変わらなかったのだが、終盤以降で世界の現実に驚いて今回のエピローグではすっかりいい女になっているように見えるのが個人的な感覚の問題なのか、それともテキストスタッフの意図なのかちょっと判断に困るところではある。
異常生物#12
魔狩人との対決編その2。バトルシーンはさすがに見劣りがするし、それに時間がかけられてしまうのもシオシオだが、展開自体はテンプレ通りのオーソドックス。南宮兄妹の対面もあって、まぁOP映像や写真立てのほのめかしから、隠すつもりは最初っから無かったろってなもんだが、これにてキャラは一通り揃ったってことかな。
しかしちょっとオモロイのが、主人公が大家をやってる割には、建物自体がキャラたちの居場所って位置づけのようには全然見えないんだよね。あくまでキャラとキャラが直接繋がり合ってるってことがメインになっていて、例えばめぞん一刻の一刻館がアジールの象徴として描かれてたのとはなんか違った扱い。
次回最終回だが、キャラが勢揃いした段階で話を閉じるってのもヘンな話で、続編があるのかねぇと思ってしまう。かといって主人公チームと魔狩人との対決を延々やられても正直どうでも良い感じはするし。しかし終盤になってようやく異種族同士の交流ってテーマがはっきりしてきて、やっぱその方向性に落ち着きますか…ちょっと平凡だなと思ってしまった。大陸のほうでは今民族浄化がホットイシューになってるっぽいから、当局から睨まれるのか、それとも異民族を国家のもとに統合するスローガンとして積極的に取り入れられるのか興味はあるが、確かめるすべもないという。
ジビエート#11
ついにワクチンが完成するが…の巻。うーん、ヨシナガ先生とメテオラの関係が明かされるのだが、正直雑さを感じてしまう。そもそもメテオラはヘリコプターのシーンでもトンネルのシーンでも出てきており、なんでヨシナガ先生そのときに明かさなかったのだろうという。しかも人類のジビエ化の原因って…。
次回最終回で、今回がいわゆるどんでん返しパターンのクライマックスだったわけだが、いろいろ雑とはいえ、キャラの処理随分思い切ったなとは思った。希望があるようにみせかけてどん底に突き落とすとか、昨今のジャパニメーションではクレームを避けるためかあんまり見られなくなっているような気がするので、個人的には好印象。後味悪いが、業の深さが際立つわけで、甘い期待を打ち崩してくれるのはヘンな話スッキリするまである。
あとは結論がどうなるか。ちょっと楽しみなところ。
調子の悪い中華サイコンの代替品、注文する。
ちょっと前に中華サイコンが起動しなくなったと書いたが、つけっぱにしていたところ、いちおう起動するようにはなった。ところが、ボタンが2つあるうちの一つが死んでいるようで、セッティングが上手く出来ない。なので、タイヤ周長も変更できないから、速度表示もオカシイし、ならば走行距離や積算距離も当然オカシクなる。時刻も合わせることができないから、違った時刻を表示しているので、結局腕時計に目をやることになる。
雨に濡れた翌日ぐらいからおかしくなって起動しなくなった記憶があるから、水が侵入して動作がおかしくなったのだと思うが、ボタンが一つ死んでるということは接点に水が入り、そのまま錆びてしまった可能性もある。速度表示は割り引いて考えればよいとはいえ、その修正に頭を使うのも癪だし、買い物街乗りに一番重要な時刻表示が役に立たないというのも、これではなんのためにサイコンつけてるのかわからない。いちおう1週間や2週間は使ってみたし、炎天下でも乗ったから、もしサイコン内部に水が入り込んでたとしても蒸発していておかしくない、が、一向に治る気配はない。ボタンが使い物にならないなら、いっそのこと買い替えをしようと決心した。いちおう予備も買ってあるが、それも結局耐久性がないのかもと考えると、死蔵したままになりそうである。
で、ちょっと毛色を変えて注文を決意したのがGPSサイコン。どうも衛星からの電波を拾って位置情報から速度や距離を測定するらしく、そもそもホイールマグネットが要らないらしい。で、激安GPSがあって、それがXOSS Gという商品。密林でも買えるのだが3000円超。数ヶ月前には1900円ほどで買えたらしいのだが、今は高騰してる。倍ではないが倍近くのコストを掛けるのもアレなので、蟻特急を探してみたら、公式サイトらしきところにて25USDぐらいで売ってるのをハケーン。一番安いオプションなしのモデルだと、ブラケットがハンドル上やステム上にゴムをたすき掛けして固定するものなのだが、自分はステムボルトのところに前方に伸ばすタイプのブラケットいりのを注文した。ブラケットを単体で買うと10USDぐらいするが、セットで買うと1USD程度の上乗せで買えるから、これはお得とばかりにポチる。
で、昨日発送連絡メールが届いたのだが、トラッキング番号見てがっくり。末尾SGだった。
別にサイコンなどなくても街乗りには不便しないから取り急ぎ欲しいってわけでもないのだが、一ヶ月半後ともなると、もう11月になり、そんなに自転車に乗りたいと思う季節ではなくなってる。で、XOSS Gは、衛星を拾うのが遅い…とか、三行の表示で自分が必要とする速度・時刻・距離のセットにするときは、ボタンを毎回押さなくてはならない、連続使用時間が30時間弱、夜間走行時は強制的にバックライトが点灯し、消灯できないから電力消費がバカにならない…などのデメリットが有るというのも気後れして、猫目のサイコンを物色してみた。
で、白羽の矢が立ったのがマイクロワイヤレスCC-MC200W。三行の表示で、自分が必要とする速度・時刻・距離がプリセットで起動と同時にセット表示になること。時刻表示のセグメントが小さくて視認性が悪そうだが、自分が必要としている機能については十分すぎるほど。どうも新発売は2012年ぐらいで、もう八年のロングセラーということは、そこそこ売れているのだろうと思うし、レビューなんか見ても結構とんでもない数字が表示されるってのも見かけるが、おそらくフィードバックして改良してあるかもしれなくて、まぁ他のサイコンは全然自分のお眼鏡に叶わなかったわけで、これにすっか…となった。もちろん自分が求める機能の商品の中では一番安いというのも決め手。とはいえ、定価6000円超ぐらいのが、一番安いサイトが密林で、4000円超で、古い製品を捨て値で在庫処分するというような値段ではないから、信頼性に期待はできるのかも。これもブラケットはハンドルもしくはステム直上のものしか同梱されてないので、アウトフロントブラケットOF-100も同時購入。これがまた1000円超するのでちょっと痛いものがある。
というわけで、予想配達時は猫目は明日になる。なんかGPSのXOSSが25USDで、猫目の約6000円と比べたら約半額というのが恐ろしい。ただ、自分の場合中華サイコンは使って壊れることを数回繰り返しているわけで、もう典型的な安物買いの銭失いになっちゃってる。GPSのを注文しはしたが、別にデータを蓄積して確認したいわけでもないし、猫目のサイコンが長持ちしてくれたらそれはそれで十分なんだよねぇ。でも過去猫目のサイコンも使ってスグ壊れた経験があるので、そんなに信用してるわけでもないのが辛いところ。