宇崎#8

 宇崎が前回の醜態を反省する話と、高校時代のプレイバック。いやぁ、本当に宇崎、先輩におごってもらって家でも飲んで泊めてもらって吐いた話、親にちゃんとしてたな。これ、昔の親だったら男女交際でうるさかったり、キチガイ親だったら主人公に文句をつけてくる展開になるんだろうが、そのへんさらっと理解あるという形にするのさすがに現代的。次回のサブタイに宇崎月とあるから、兄弟姉妹が出てくるのか、でもときめきたいってあるから三角関係にするのか、それとも親の名前なのかさっぱり読めん。
 しかし、宇崎、今となっては泳げるようになってるのかね。水着回の海水浴では泳いでいたの主人公だけだったしな。でもあのとき主人公が宇崎をからかわなかったところからすると、おそらく少なくともカナヅチってことはないのだろう。自分も長時間泳げるようになるまでには時間がかかった。まず、25㍍なり50㍍なり、プールの端から端まで泳げるようになるのが大変で、それがかろうじてできるようになった段階で、次にそれをラクに泳ぐためには…という余裕ができて、じゃぁ水中姿勢や息継ぎは?と考えることができるようになった。まぁ今となっては今回の映像見たら、宇崎のように体感を固定せずに腕や足を動かしても全然進むことにならないってのは分かるんだけどね。だから初心者はまず手をまっすぐ伸ばして、壁を足で蹴り、手足は一切動かさず、全身を棒のようにして進む練習をするんだけど、知識がないと、とりあえず手足を動かせば前には進むだろ…って思っちゃうんだよ。この作品別に水泳がテーマじゃないしそのへん別にどうでもいいっちゃぁいいんだが、アレで宇崎は泳げるようになるのかなとちょっと心配になったので。
 宇崎の高校時代の水着、コレとかこれに近い感じ。いちおう競技用の水着を参考に、練習用にリデザしたって感じなのかな。最近の水着のデザインは、白をアクセントに使うことがめっきり少なくなってちょっと残念な感じ。あの白がイルカやシャチの腹の白い部分を連想させてそれっぽいんだけどね。

富豪刑事#2~#7

 結構積ん読状態のアニメが溜まってるのだけども、ひょっと気になったからイッキ見。熱血刑事のミクロ視点とお坊ちゃま刑事のマクロ視点の対比が際立ってるのと、今、お坊ちゃま刑事の散財がどのように稼がれているのかの因果構造に入っているみたいで、まぁ正直退屈しない。現代のガジェットありきのテキストなので、どこまで筒井康隆オリジナルなのか判断に困るが、まぁそのへん現代向けリファインとして十分独立した面白さにはなっているのではないかと推測。実際に正義感溢れる刑事なんてほぼ皆無(安っぽい正義感があったとしても警察学校で去勢される)なので、そういうのを補助線に世の中の構造を暴いていくやり方も、だいたいドラマも含めての刑事モノ全体に通じる構図なので、おそらく一般ウケしてもおかしくないが、あんま話題になってるような気もしない。
 おそらく密やかには売れっ子になっているのだろうけど、仕事を選んで登場作品数が少ないと感じる坂本真綾、その甲斐あってかやはり聞いていてすっと心のなかに入ってくる。下手な洒落ではないがちょっとした麻薬。

SAOアリス大戦#17~#19

 あ゛~、キリト再起動にさらに三話もかけますかって感じ。物語をドライブするテキスト上の要点はユージオにしかなかったようなので、正直他の要素はすべて冗長な付け足し。もっと簡単に言えば、アスナたちが来てもそれはキリトの覚醒にほぼほぼ寄与しなかったということになる。#19では前回のおさらいをやってたし、尺が余って仕方がなかったんだろうなという。
 アインクラッドで八つ当たりしてPKに徹してたヴァサゴは確かに死んで当然の扱いではあるが、しかし腎臓ドナーにさせられた彼の怒りは正当なものなので、そのへんの処理どーすんの?って感じ。別にそのへんの帳尻を合わせる必要はないんだけど、個人的には雑な印象。浪花節としてのつくりもやはり前クールと比較すると見劣りがする。あと、感動シーンではないが、中ボス撃破のシリアスシーンでパンチラと見紛う作画はやめなよ…。
 シナリオとしてほとんど展開が進まなかった上に、もう進行がドラマと言うより象徴の提示になってるので、こっから引き戻すと今までとは別作品って錯覚しそう。動画は奮ってたけど、とにかくストーリーがねちっこくもたもたしてたので印象はイマイチ。他ゲームのアカウント情報をコンバートしてまで助っ人に来たのはいいが、返り討ちにあってログアウトさせられたユーザーも、そりゃキリトの休眠状態を他人の記憶から復元させたぐらいなんだから元通りなんでしょと思うしか無いし、危機をタイムスケジュールどおりに投入してるって作り物感も半端ないので、どうにもノれなかった。全体の構造を壊すようなことではないから、このへんは付き合うしか無いとは思うが。