SAOアリス大戦~#16

 テロリストが死に戻りというチート行為を利用して主人公側を圧倒する話。ん~、なんつーか、この展開の最中にサイコパス3みたいに、メロドラマというか浪花節あたりを使って物語をドライブするのは正直感心しない。もったいをつけてるのが明らかで、視聴している間は落ち着かないことこの上ない。どうせテロリスト側は最終的には負けるんだから、その辻褄合わせをどうするのかなんてフィクションだからなんとでもなるし、そのへんこの作品が弱点とするところなんで、相変わらずやなといったところ。そのへんアンダーワールド大戦よりアリシゼーションとだけ銘打たれてた前期のほうが落ち着いて視聴できていたように思う。未だ占領状態が続いてる日本の現況に切り込んでみせるとか、そのへん見どころがないわけではないし、個人的には評価してはいるんだけど、穴が多いというか。未だ共産党員が身内にいると警察に就職できないといわれる日本で、それこそ自衛隊の護衛下にある企業プロジェクトに犯罪歴のあるものが入り込めるはずがないわけ(アメリカのエージェントが紛れ込んでも組織はそうとわかっているわけで、本当に機密事項なことには関わらせないし当たり障りのない場所に所属させて監視下に置く)で、物語をドライブするためになんらかの瑕疵を作るのは仕方がないにしても、ちょっとこれはやりすぎじゃないですかねといったところ。
 しかし、これ、アニメだから強制的に付き合わなくちゃならないけど、原作単行本だとさっと飛ばし読みすればショートカットできるんで自分なんかのように構造を把握したいんだったら原作読めってことなんだろうねぇ。まさかこのもったいつけが大部を占めるってことでもないと思うし。