アタックNo.1 第42話 こずえの道・努の道

 直後に原因がスーパーマーケットと語られてしまったよ。
 しかも親父さんのボケ付きで。しかし契約金を吊り上げて、砂場の餓鬼どもに羨望のまなざしってのはどうなんだろうな?。まぁ所詮餓鬼は浅ましい限りということなんだろうが、ちょっと今となってはわかりにくいのではなかろうか。その後の丸日紡績の社長だの、キャプテンだの、こずえの父の描写がこれでもかっていうほどあったから、確かに大人と子供の対比だとは思う。まぁスカウトはいい面の皮だよなと。脚本によるわけではあるんだけど。
 うーん、正直努の家の事情は判断がつかないな。仕方が無いという描写ではあるんだけど、これだけ目標に向かって努力→解決や成果出しというモチーフが使われていると、どうしても努の家の事情も努力や機転で何とかならないのか?と期待してしまう。解決しないまでも黒人のエピソードのように明るい未来を予感させてフェードアウトとか。上記で述べたとおり、物語的にはこの先実におおざっぱな処理をなされてしまうわけなんだが、スタッフとしてはここは視聴者には事情の処理よりもあくまでこずえと努の心の通い合いに注目して欲しいといったところだろう。
 まぁ正直こずえの物語としては、この先エスカレーター式に駆け上って日本代表として戦いを繰り広げることが、これはいくら視聴前に情報を遮断しようと努力していても、日本的代表作である本作のあらすじはわかってしまっているわけだ。ならばどのような処理をして再度軌道に乗せるか?という点が問題になってくるわけだが、ちゃんと泣かせてはくれました。浪花節そのものなんだろうけど、今の自分にとっては浪花節上等じゃねぇかという気分にはなっている。中学卒業程度のヒヨッ子が酸いも甘いも噛み分けた大人のほろ苦い対応をしたってつまらねぇじゃねぇかと。これはこれでいいんだよと。