モン娘医#4

 前回の話を承けて、奴隷商の壊滅とハーピーの治療。ちょっと主題が分かりづらいのだけども、都市の住人も積極的に治安維持に協力してるってところからすると、市政に対する市民の関与と自治の精神あたり?。中世の城郭都市とか、侵略されたら住民もろとも略奪だとかひどい目に遭うわけで、そのへん自治の精神が培われていただろうし、そのへん中世の日本の農村でもそんな感じのところはそこそこあった。そのへん領主の支配する封地とは事情が違うと思うが、そのへん本作は自治都市という触れ込みなんで、どうも市民意識あたりが主題だと判断した次第。そのへん現代日本は建前上投票行動で国政にも地方自治にも関われるということになってるが、実際問題それが機能してないし、だからこそでもあるが、戦後日本は近代市民の育成に大失敗したので、個人が実態として政治に関与する意識も希薄だし、そもそもそういう経緯で個人が何に属しているのかすらおそらく認識すらしてない。
 そのへん主人公がクリニックを開けたのも、リルルが雇ってもらえたのも、この都市のあり方そのものなんで、彼らには都市の自治を維持する必然性も知ってるしそれに関わる重要性も知ってるわけで、だからこそ積極的に関わるって態度にしてるんだろう。そのへん現代日本の、かなり割高で自民盗のオトモダチに流すために大部分が費やされる税金を払わされて、公共サービスの受益者で文句をつける権利があるって意識の現代人のあり方を問うものになっているんだろうなとぼんやり考えながら視聴してた。