八男#11

 主人公、ついに長男追放を決意するの巻。うーん、これ視聴者視点だと岡目八目なので、というか裏事情も見せてもらってるから公平に状況を把握することができるんだが、いちおう暗愚とされてる長男の立場に立ってみれば結構切ないと言うか、人というものはなかなか事態を把握することが難しいというか認知バイアスの歪から逃れられない悲しさを感じる。領地の開発が進んでないのも父親の能力ゆえだし、それを間近で、しかも後継者として見てる長男にとっては、開発が進まなくても仕方がない…というか、この延々と遅滞している状態こそが正常だと思っていても不思議はない。近い人間だけ優遇するのも、まぁチヤホヤされたいという性がら逃れられないのは人の常なのであって、そういうこともまるごとひっくるめて、おそらく父親の姿を出さないところからも、もう代々とそういうあり方が続いてきたのであろうし、今までも長男にはそういう教育というか引き継ぎしかしてこなかったのだろう。ただ、やはり長男の暗愚設定は、そういうあり方に慣れていた村人も今までがそうであってもクルトはもう輪をかけて酷くて、我慢がならないほどということなのであって、とかく中世は、農業の生産性が低かったから、経営に失敗してしまえばそれこそ本当に死活問題になってしまうから、現代のバッファー高い社会性と比較するまでもない。暗愚ついでに言えば、ここはやはり長男、八男が頭角を現し始めたら、彼を道具として扱って自分なり自領に利権を引き寄せるようなことをすればまだ救いようがあったろうに、それすらできないバカという設定にしてあるのだろう。なるほどこれは八男の成り上がりものなんだから、八男を出世させるためには誰かを踏み台としてバカという設定にしなければならないから、この物語ではシナリオ上それを長男に設定したというだけの話であって、フツーに考えたら社交界のような描写もあったし、貴族の振る舞い、それも所作とかそういう話ではなく、この物語でメインに語られてる、身の処し方立ち回り方をそれなりに学習してるはずなのであって、これは特異例だよ…みたいに受け取っていたほうが吉かも。
 しかし、この設定だとお家騒動とはいえ、辺境伯で決して王国を乗っ取るような勢力ではないんだけど、王にとって勢いのある諸侯は、王家を脅かす存在になりかねないので割とお家騒動を起こして弱体化を図るものなのであって、まぁそのへん江戸幕府がやれ城の改築は届け出ろだとか、ちょっとでも言うことを聞かないと国替えやお取り潰しをしてきたわけで、主人公の決して上の筋書き通りに動かないというのは心がけとして殊勝ではある。長男を屠ったその手でいつ自分も同じ目に遭わされるかわからんもんで、ヘンな話誰も信用ならんというか。
 で、長男の暗殺計画も、まぁ今まで色々把握されてたことが視聴者には示されてるわけで、いくつ見張りがされているやらって感じ。で、第1話の開発のシーンに繋がるわけか…。土地持ちになって始めて固定収入の道が拓けたということなので、これで一息つける身分になりましたよって感じなんだろうね。
 そういやずっとOP聞いてて思ってたんだけど、聖飢魔IIなのね。デーモン閣下、もう大概の歳だと思うが、声がわかい若い。かぐ告も鈴木雅之やし、ゼロクロは前にも言及した通り西川貴教で、自分が10~20代だった頃全盛期だったシンガー目白押し。かくしごと大瀧詠一になっていて世代的にはそういう感じだが残念なことに故人。鈴木あたりは当時も実力派という認識だったが、デーモンも西川も、自分が若い頃には勢いで売れてると思っていたので、今こうやって落ち着いて判断するとシンガーとして一流だったんだなと思いながらしっとり聞いてる。いや、閣下、声質もあるんだろうけど、あの歳であの高音のハリ伸びのある歌い方できるの尋常じゃないよ。クラシック畑の人でもないんでしょ。ファンがライヴで昔と同じ調子なのを体験できるの、かなり幸せなことなんだろうなと。

かくしごと#11

 家族会議と編集会議、ちょっと遅れて職員会議のすれ違いがコントとして微妙だったのもあって、これが本当にラス前なのか緊張感があまり感じられない回だった。連載打ち切りの勘違いも、これが最終回に向けての仕込みなのかと思ったらそれも肩透かし。Youtubeで言ってた、雑誌連載とアニメを同時に終わらせるのかどうか、今の所その雰囲気感じられなくて次回どうするんだろ?と、通常楽しみに待つのとは違った感覚なのが微妙なところ。

城姫クエスト、イベント終わる。

 余裕を見るために、残していたたった一個の特攻アイテムも使い切った戦いだった。が、あとから確認すると使わなくてもギリギリ250位以内には入れてた模様。が、イベ終了ホイッスル直前に、ガンガン特攻アイテム使われて、圏外に放り出されても堪らんので、判断自体は間違ってなかったと思いたい。というか、特攻アイテム、記念に残していても、振り返ることはごくごく稀だし、そういう態度吹っ切って今後も使い切るようにしたほうが間違いもないような気がする。
 ただ、今回のイベント、特攻アイテム使用で一千万、アイテムなしでも一体倒して150万なので、ゾーン一回分で特攻アイテム一個分にはなるんで、最終でのボーダーとの差が2千万はよく考えてみたらギリギリのような気はする。自分今回は特攻アイテムを大体今日の朝までに消費してしまって、夕方からは一回ゾーンに入って残り一個まで使い尽くしていたのだが、なぜか寝オチ連発。結果的にそれでもなんとかなったが、このゲームが活性化していて他のユーザーが特攻アイテムなしでもガンガンptを稼ぐような状態だったら、おそらく放り出されていたと思う。