アルテ#1

 うーん、かなり微妙。もういろんなところで引っかかってしまってあかんかった。そもそも没落してるとはいえ、貴族の娘がなんでわざわざ身分の低い職人をめざすのかわからん。そもそも今まで貧乏とはいえ親から画材道具一切を与えられ、絵の家庭教師もつけてもらってさんざん贅沢な立場でありながら、たとえば画家になるにしてもそうやって恵まれた環境で絵の教育を受けて、できた作品をサロンで披露というやり方もあるのに、なんで職人?。
 まぁフィレンツェのような都市国家の貴族は、いわゆる君主制の封建領主と違って、特にルネサンス期は地中海貿易で財を成した商人が合議制で都市国家の運営にあたっているから、まぁそれほど身分の上下が専制国家と違って緩かったのだが、それにしてもルネサンスの芸術の隆盛は、そのようなカネ持ちのカネが流れてきたからこそであって、ようするに工房にとっては貴族はクライアントなのであって、職人志望だと言われてそりゃ戸惑うだろうけど、あんなに足蹴にするハズがない。没落してるからというのをエクスキューズしてたから、まぁそのへんラインを消してるんだろうけど、貴族なら工房丸抱えしてその運営に携わり、自分が工房に出入りして技術を教わる、職人に技術を教えてもらう…というのが自然なのであって、いきなり階級的に工房の下につくってことはありえん。フィレンツェ貴族なら上記の通り、それこそカネを稼ぐ家業があるはずであって、それで経済的余裕を持った上でマネジメントをする立場で工房に関わるのが自然であって、主人公の家が落ちぶれたといえども、それで貴族のメンタリティ一切消え去って、いきなり貧乏人として生まれ変わったみたいな流れはリアリティはおろか、フィクションにもなってない。
 で、これはもちろん昨今見直されつつある中世に近代的自我を持ってくるというアレなのだが、コレがやはりおかしい。絵を書くことが好きだからということについては、いやアンタもう今までに貴族の家に生まれて父親の理解を得てさんざん絵を好きなだけ描いてるジャン、貧乏人だと画材道具一つ買うにも事欠くのに…とか、自分の食い扶持は自分で稼ぐとかそれらしいこと言ってるけど、貴族の家に生まれてその家業があるのなら、それに注力することが最も効率的な稼ぎ方だし、なんでそのアドバンテージをまず捨てるというのが先に来るのかわけわからん。そもそもルネサンス期といえどもまだまだ芸術分野は個人の消費の範疇にはなかったわけで、仮に主人公、名を成したとしてどういう仕事すんのかわかってんのかとか。貴族の依頼を受けて肖像画を描くとか、教会の依頼を受けて宗教画を描くとかなわけで、主人公、上記の通りもともと発注者側の人間だぜ…といった感じ。依頼者としての貴族は、鑑賞としてではなく統治の道具として芸術を利用したし、民衆は芸術を目にしても、たとえば宗教画を見てきれいだとか美しいと感じはしても、その先にあるキリスト受難に思いを致すだとか、そういう観念的なところを喚起させられていたわけで、現代とはものの見方が結構違ってる。とはいえルネサンス人間性回復の芸術なのであって、ツンと澄ましていても体は正直だぜの流れではあるんだけど、この初回見てそこまでやるとはちょっと想像がつかない。
 結局の所、これは現代的イシューを舞台を中世に移して主張してるだけなのであって、個人的に言わせてもらえば、わざわざ時代を変えずに現代を舞台に、社会問題もダイレクトに主張すればよいのにぐらいに思う。ヘンな話異世界転生モノの転生先が中世イタリアになっただけの話。なんやろ、今回主人公がデッサン持参で工房に弟子入する風景は、漫画家ワナビーが自作原稿を編集部に直接持ち込みしてる場面と全然変わらん。
 まぁ主人公、近代的自我を持ち合わせている不自然さもさることながら、全然貴族らしくなく、しかも没落して就職先に難儀するってあたりは、現代的イシューでいえば、没落する日本の中産階級のメタファーだろうから、そのへんだろうなといったところ。注目するポイントは史実との相違点だけではないから、しばらく視聴は続けるけど、正直言って初回を見た限りあんまり期待してもな…といった感じではある。

城姫クエストイベント最終日

 ランキング150位以内に入ることができて、武将報酬入手。今回は仲間登録してるユーザーが特攻カードを入手してくれていたので、そのおかげもあってかpt効率が良かったのだ。しかも二人。で、前回のイベントのときにコラボしたヴァンパイア†ブラッドの武将報酬のおかげか、逆に助っ人報酬が毎日貰えてたので、通常イベント期間で大体40個前後の特攻アイテムが、城の日46ガチャの報酬も合わせて結局合計60個あったので、もしかしたらランキング150位以内イケるかもとの目算が働いて、本日夕方から張り付いてレイドキャラを殴ってた。ほとんど休みなしだし、ガルフレや艦これも同時進行なので結構キツかったのだが、結構150位以内と言っても余裕のある順位に入ることができた。いちおう1クリック圏内(ランキング19ページ目(114位ボーダー1,313,183,450pt)以内)だった。ちなみに150位ボーダー1,194,532,195pt、250位ボーダー720,545,117ptだった。まぁイベントごとに特攻カードの倍率が変わったりするので単純な比較はできないが、いつもならだいたい8億稼いで250位以内に入るようになってたから、結構稼いだという実感がある。特攻アイテム10個で約1億稼げるから、通常より20個多くもらってたという幸運がなかったら、必死になって叩いていても150位には届いてない。しかも全体で約13億強稼いだpt数のうち、後半で12億も稼いでることにビックリ。前半と後半、出てくる敵が落とすpt数に違いはあるけど、それでも期間はほぼ同じ約一週間ずつなので、後半が前半の10倍以上というのを改めて確認すると結構驚く。しかも今回13億、通常8億の差し引き5億が今回がんばった分だとして、その5億のうち2億が特攻アイテム由来だと考えると、残り3億を助っ人の特攻倍率を頼りにしていたとはいえペチペチ数殴って稼いでいたわけで、これにもちょっとビックリ。ちなみに次のランキング報酬が切り替わる80位ボーダーは1,634,482,154ptなので、更に3億余分にペチペチ叩かないといけなかったわけだが、さすがにさらに頑張ってそこまでやるか?と言われたらムリという感じ。
 まぁ次はやらないと思うが、時間を使えばそれなりにランキングを上げることができるのかも。ガルフレのふむふむと違って、助っ人の切り替えを頻繁に行わないといけないから、アニメ見ながらは無理だし。
 しかしランキング150位以内で初めて入手できる武将の蠣崎、ステータスはかなりよいのにレアリティがSSRでなく、SRをすっとばしてHRなのもちょっとビックリ。ロックしておかないとレアリティだけで判断してエサになっちゃう事故がおこりそう。