八男#9

 主人公、王都を後にして辺境に赴く決意をし、その準備に取り掛かったの巻。うーん、もうあと残り僅かなのに凡庸な話だなぁと初見で思ったのだけども、二度見してその見解を改めてしまった。へぇ~、そういうことかみたいな。
 この作品のテーマが「生き残る」ということで、それをいろんな視点で言及してる感じ。複数のことに言及していてそのへんちょっと複雑っぽいのだが、これもよくまとまらないうちに書き殴ってみる。
 1つはやはりなんといっても主人公が沢山の人間を抱えることになっていくってこと。今回目につくキャラと言ったら槍をぶん回して売り込みの激しかったローデリヒと、OP映像で顔見せしてた斧使いヴィルマ。前者は王都の自屋敷の管理人として、後者は色んな要素があるのだろうが個人的にはやはり押し付けられた…的な感覚を持ったが…と思う。結局主人公、もう個人での生き残りではなく、組織としての生き残りを考えねばならず、それは今回のマグロパーティーでも明らかで、これ、現代で言ったら核家族みたいな概念とは対立する。とにかく現代では個人レベルでの生き残りを考えたら、できるだけ他人は関わらせないでリソースを集約するって方向性になる。ところが、主人公のような社会的地位に達してしまうと、それこそ対立組織に目をつけられて潰されかねないし、それなら味方を増やしておくということが生存確率を高めることになる。他の地位の高い貴族も、常にそういう危機に晒されているからどの組織に属するかは重要な問題だし、その組織が小さければ小さいほど潰される確率は高いわけなので、なんのかんの言って二大派閥に集約されていく。主人公はいわば主流派に目をかけてもらっているわけで、なら主流派に属して恩を売っておけば地位は保全される。自分の子飼いも増やさないといけないからローデリヒを仲間にするのだろうし、組織での互助としてヴィルマを引き受けるというのはおそらくそういうことなんだろうと思う。主人公主流派に後ろ盾になってもらってるしヨメまで世話してもらい、恩を売られているわけで、当然そのお返しもしないと…というわけだ。こういう持ちつ持たれつの関係性が生存確率を高める。家族関係でも、今長男と主人公の関係がおかしくなっているが、そもそも家を出るまで兄たちにはいろいろ世話になっているわけで、そのお返しをしてるってのは最近いろんなところで描写されてる。コネの維持、いくらめんどくさいといっても生き残るということが至上課題である以上、めんどくさがってばかりはいられないのだ。
 血縁でいうと、今回ローデリヒの個人的な事情が語られていて、これがちょっとイレギュラーかなと思わなくもないのだが、まぁ昔の貴族は骨肉相食むということも珍しくなくて、妾の子でなくても兄弟は仲良くって価値観が必ずしも正しかったわけではないのでこれも1つの提示としてはオーソドックス。血を分けた家族に頼れない以上、それに代わる居場所が必要なわけで、なるほど売り込みが激しかったのもそういうことかみたいな。今だと割と法制上実親に頼れ、それがダメなら国が保護施設で面倒見るみたいになってるが、それとは逆の価値観になる。生みの親より育ての親みたいなことわざ、昔は結構ドラマでもそういうものをテーマとしてるの多かったのに、今だとすべてDVに還元されてしまってオカシクなってるの業が深いなと思わされる。
 実は初見で気になったのが、ダンジョン攻略の成果として下賜金をもらう一連のエピソード。前回試す試さないみたいなことを言ってたから、てっきり主人公がダンジョンの遺物を入手するのかと思っていた。まぁそれはともかく、代替として金貨を報酬として分割されて貰うわけだが、妬まれるのを嫌がって、パーティーメンバーが誰も彼も主人公に託すの意外に思ってた。だが中世社会なら蓄財の意識がないのはなるほどだし、主人公から貰っている分で満足しているのだったら、逆に主人公に資本を集中して組織としての生存確率を上げるってのは、中世にそういうことが本当にあったのかどうかは別にしても、割と悪くない論の立て方。エリーゼに話題が振られたときに、自分おそらく教会に寄付ということを予想してたのだけども、そもそもエリーゼ修道女になっていたとはいえ貴族だし、まぁ家財をできるだけ教会にってことになってるはずもない。主人公がそれなりに頼りがあるのはエリーゼ目の当たりにしてることだし、今、財を主人公に集中しておいても彼が死ねば遺産として自分(か自分の子供)に戻ってくるわけで、そのへん何の不思議もない。
 しかしなんだな、ローデリヒのように、血を分けた人間であっても冷たい仕打ちをすれば恨むことになって今回の話のように情報筒抜けだとか、生きてる世界が狭い中世ならではみたいなところが感じられていろいろ感心してた。あと、派閥としての縁結びみたいな流れになっているが、それが土地と結びついたのが地縁なのであって、今回の話、血縁と地縁をテーマとして、ベースを押さえながらも複雑な関係性に言及してるんだなと思った次第。なので、今回割と包括的なイシューとしてそれなりに重要な話だったんだなと思い直したということ。
 しかしなんだな、地縁に関しては、小鼠がいみじくも「自民盗をぶっ壊す」と言い放ったように、その正統な後継者であるアベともども、その地縁を破壊し尽くしてるの見ていろいろ思うところがある。小鼠・アベにとってみれば、もう地方の票田は邪魔な存在なのであって、別に権力を維持するためには選挙で不正して岩盤層を一定数確保して、あとはバカを騙してりゃ安泰で、実際非正規雇用が増加、増税に次ぐ増税で格差が拡大して、庶民の生活が脅かされるのと引き換えに特権階級の地位は安泰なのであって、こう田舎の古臭い人間関係を嫌って都市部に人口が集中して、それで地方は衰退、都市部に移動しても結局そこで格差が拡大して貧乏人は食っていくだけで精一杯という状況になっているわけだが、果たして近代とは…というのを考えさせられるお話だった。今日本で絶対的貧困が問題になっていないのは、高度経済成長で蓄積したアドバンテージがまだあるからで、それは換言すれば化石燃料をバンバン燃やして得られるエネルギーを利用して生存に必要な物資を獲得できるからなのだが、物質的豊かさを維持できている分、人が安心して生活していくという面においては、社会がかなり崩壊してしまっているということを気にしないでいられるのだと思う。ホント人が生きていけるという側面において、時代区分が前近代から近代になって本当に社会はよくなったの?と思うと、いろいろ考えさせられるというか。

プランダラ#20

 なんかリヒトーが思いつめてカチコミに出発する話。そもそもジェイルたちが過去に介入?して戻ってきたからといって、リヒトー自身は別に彼らと一緒に時間旅行をともにしたわけではないんだから、このタイミングで彼が感極まるというのはオカシイのだが、まぁこの作品でそれいっちゃぁ始まらんわけで。しかしヤクザ映画と構造変わらんよね。そもそもアルシアの繁栄はアビスからの搾取によるものなので、アルシアという楽園でいくら悲壮感漂わせたからといってアビスで苦しんでる人にとってその悲しみチャンチャラおかしいのであって、まぁそのへん戦わない軍隊という理想で苦悶してるリヒトー、なんというか九条教という理想論を振りかざす平和ボケの日本人のメタファーなのは間違いない。先進国で豊かさを享受して机上の空論ぶっても、南北格差がある時点でもう理想が破綻してるんだよみたいな。そのへん飛行機作ってアビス送りになったネーチャン再登場するはずなので、後々に向けて仕込んでいることは明らか。
 道安も見かけのゲスさに比べて、学校編で感じられた粗野さは声アテの演技からすっかり抜け落ちているんで、あらあらウフフといったところ。まぁこの見立ても外してる可能性はあるんだが。

かくしごと#9

 業界モノのネタだけあって、今回もこなれてた。今回あんまり娘との思い出に深く関わるような絡み方でなかったように思うが、久米田節を残しながらもネタが単発でなくちゃんと流れに乗ってたから腑に落ちる感じ。


城姫クエスト、ガルフレのゲーム2種。

 やっぱ強制接続切断アカンわ。昨日は解除されてたのかと思ったら夜になって再発してた。というか、おそらくそれまでより急激に接続は減ったが、コロナ前ほどではなく、おそらく以前と同様五分おきに切断されてたのだけども、切断継続時間が五秒とかで自分が気づかなかっただけかもしれない。今日は酷いもんで、長いときにはやはり30秒ほど待たされた。城姫もガルフレもゾーン10分の間にこれが起きてしまうと、その間作業を詰め込めないから以前よりパフォーマンスが出ないのだが、期待した成果が出ないより、切羽詰まった感で精神的なストレスを多く感じてしまうのが辛い。
 城姫は先程イベントが終わり、無事イベント報酬城姫を入手できた。獲得ptも、250位ボーダーのptと比べて約5割増しだったから、結構余裕があったことになる。特攻アイテムを使わなくても2期開始時辺りから250位近辺を行ったり来たりしてたので、そのへん前回のイベントが油断すると300位をガンっと超えてたのに比べると楽なイメージがあった。まぁ200位以内でもあったわけだが、では武将ボーダーの150位は可能だったかというと難しい。150位とは500万ほどの差があって、特攻城姫を助っ人に呼んだ場合の特攻アイテム一発あたり約30万強が残り8個だったから、全部使い切っても届かなかったことになる。かといってゾーン以外の時間、通常攻撃一発あたり約1万だから、差を通常攻撃で埋めるとなれば300体ほど余分に倒さないといけなかったことになる。毎日コツコツ行動回復薬をイベント専用だけでなくノーマルも駆使して叩いていたら不可能ではない数字だったが、下から追い上げたらボーダー上のユーザーの順位が下がってしまい、余計に警戒させてしまうのでもっとボーダーが上る可能性がある。まぁ全期間自然回復程度の作業しかしていなかったら、当日になって集中して叩いてもしんどいだけだったかな。イベント終了前の30分はセッション切れこそ無かったが、重いの何の。夕方早めに特攻アイテム消化に取り掛かってよかった。まぁ個人的なノルマは達成で問題はなし。
 ガルフレはふむふむではなく、カリスマなので時間拘束が少なくて助かる。ただ、先程区切りがついた初日のグループ分け、結構強い人と組まされたので、デイリーランキング分のメダルおそらくとれてない。初日はpt稼ぎすぎると翌日のグループ分けにも響きそうで、そのへんちょっともどかしい。初日はptを抑制するのでアレだが、二日目以降はゾーン時間ギリギリまで叩くことが多いので、強制接続切断が致命的になる。
 さて、昨日終了した対抗戦だが、下位SR三枚どりできた。今回は結局900万ほど稼いでいた強い人がいたので、自分が勝ち点獲得に貢献する機会はそれほどなかったのだが、初期に数回おそらく自分の駆け引きで勝てたんだろうなという試合はあった。だが、相手のあることで勝ち点下位SR報酬がgetできるかどうかはなかなか読みきれない。pt達成報酬の二枚のうち、二枚目を稼ぐほど炭酸は消費したくないし、かといって勝ち点報酬が取れないんだったら、炭酸節約のためpt達成報酬の最初の一枚もなくてもいいやって感じ。結局終了前日の三試合目終了時点で勝ち点7でいま一歩下位SRに足りなかった。しかも最終日の三試合のうち、昼とラストは相手がやる気を出してきて対抗戦終了間際のラッシュで、こちらのアドバンテージを一気にひっくり返す勢いだったからとても勝てる状況ではなかった。勝ち点が得られた二試合目、相手が全く参加してなかったから楽に勝ち点最終日超越ボーナス2でようやく確定。
 あと、pt達成報酬一枚目、300万ptがノルマと勘違いしてた。開催日数が少ないから250万でよかった。それ確認しないで、300万叩いてSR獲得アナウンスがないとあたふたしてたから、やはり確認は重要。余分に5万ほど叩いたことになるが、大体炭酸一本あたり2万ほどなので、30本ほど余分に消化したことになる。
 対抗戦は割と調整のため、ポイント稼ぎを序盤手控えるので、勧誘サポート発動時間(これがゾーンの1つにあたる。100コンももう一つのゾーンに当たる)の10分間に強制接続切断が起きてしまうことの影響は少なめ。でも調整というのはできるだけ強い部活動とあたらないように、勝てる試合でもできるだけptを抑えて部活動の総獲得ptを稼がないようにしないといけないし、負けることが確定しそうだったらやはり叩くのを急いで辞めてptを低く抑えるようにしたほうがよい。しかしそうなると、pt達成報酬用のptが稼げなくなってしまうわけで、勝ち点がなかなか稼げないときは、自然とpt達成報酬がgetできないよう低めに縛りが掛かってしまうわけでなんとも難しい。できるだけ早めに勝ち点報酬を確定させ、その後の対抗戦で炭酸を思いっきりブッパしてpt達成報酬をgetするのが美しいパターン。勝ち点報酬が確定せず、ダラダラ試合が続いてしまうと、pt達成報酬用にコツコツptを確保していなかったら、終盤で一気にptを稼がなくてはならないから、そのときにゾーン時間中強制接続切断がかかってしまうと、すごく切羽詰まる。そのへんの見極めがゲーム性と言われたらそうなんだが、臨時グループは野良の集まりで打ち合わせもほとんどしないから部員の行動の読み合いになってこれがなかなかめんどくさい。が、部活動に入ってもそのへんの打ち合わせがうまくいくとも限らないわけで、そのへんはやりようかな。まぁ何にせよノルマ三枚どりができて一安心。

自転車部品届く。

 今日はチェーンコネクター5ペア。送料込みで4.46USD。

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 封筒?を見ると、キルギスタン経由でオペレーターコードKGBとあってギョッとする。まさかソ連時代にあったKGBでもないだろうに、昭和のおっさんの感覚はこんなもの。発送者の署名日が4月2日で、これもう二ヶ月ほど掛かってる。このコネクター11S用のだが、実は10S用のも買っていて、それはこの前バーテープを巻いたときに巻き終わりを止めるシリコン製バンドと一緒に届いていた。注文日は同じなのに不思議なことである。ちなみに同じセラーで買ったのだが分割して注文したのだ。なぜならオカシナことに、分割したほうが一括発送より送料を節約できることになったため。注文前は商品ページに日本までの送料が自動計算されるのだが、いざカード情報を入力してチェックアウトしようと思ったら、商品ページで設定した送料や発送業者が勝手に変更されるようになっている。これが曲者。結局複数注文するときに、商品の種類や数をいちいち1ずつ変化させて、一番送料が安くなるよう調整することになる。


 あとはフレームとシートポストとハンドルが残ってる。こちらはこちらでやはりトラッキング情報に変化なし。フレームはシンガポールで止まったままだし、シートポストとハンドルもまだ中国国内なのか日本で放置なのかすら不明。
 あとちょっと前に注文してたクランクアームとチェーンリング、発送される前に業者によってキャンセル扱いで返金操作になるみたい。メッセージ確認すると、もう一度注文しろと書いてあって、今メッセージでやり取り中。

アレンジティーあれこれ

 なんか前に作った柑橘系のやつは結構忘れてしまった。甘夏だかそういうのだったけど、時間が経ってしまいどれがどれだったか頭の中が混乱してる。ただ、やっっぱりフレーバーティー伊予柑に文旦、実も入れるアレンジティーは八朔が今の所自分の中で一番なのは変わらなかったと思う。
 で、先日はいちごを使ったアレンジティーを試してみたが、最近の自分のオキニはキャラメル紅茶。砂糖を焦がしてキャラメルを作って紅茶に投入するのだ。あと紅茶で試したのは新しく見つけた日向夏という柑橘。まずは日向夏から。
 

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 四枚並べると小さくなるがどうせクリックするとデカくなるので。
 日向夏、小ぶりだが六個ぐらい入って100円ほどなので購入。これ、外側の厚い皮を普通のみかんとは違い、削るような感じで取り除き、内側の白い綿のような部分も生食では一緒に食す。で、購入当初は生食し、そのときに削った皮を使ってフレーバーティーを作ったのだが、香りはまずまず。
 で、いつもだったら実も入れるのだが、これ、薄皮を取り除くのが難しい。なにせ白いわた部分も一緒に食う品種なのだ。なので、今回は実のかわりに果汁を絞るだけにした。これはグレープフルーツのような味わいでそこそこいける。最初は砂糖なしで飲んだのだが、フレーバーティーに比べてこれはあんまりよくなくて、適度に砂糖を入れたほうが個人的にはうまいと感じた。


 さて、気に入って結構作ったのがキャラメルティー。なのだが、最新のはコーヒーでやってみた。作り方は紅茶とコーヒーがかわるだけ。

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 周辺小ネタあれこれ。実はコーヒーのペーパードリップにハリオの円錐型の漏斗を使ってる。で、困るのが専用ろ紙。だが、これ、汎用のペーパーの折り方の工夫でなんとかなる。このように円錐の先っぽが直角になるように折る。これだけ。ぴったりはまらないときは90°からちょっと鋭角におったり鈍角におったりして調節。このへん化学の実験のろ紙のおりかたと同じ。
 で、袋クリップも買い直し。ダイソーで新製品が出たのだが、クリップを嵌めるときの爪が大きくなって勝手に外れることがなくなった。
 コーヒーの粉は最近は製法が改善されたのか、長期間放置しても湯を注げば膨らんでくれる。これどうなってるんだろうな。さすがに袋の開けたてには負けるのだろうが、香りも抜けてしまって飲めたもんではない…ということはない。


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 キャラメルソースを作る。自分は味わいにコクを期待して三温糖を使ってる。これをできるだけ少量の水で溶かして、加熱。変色するまではめんどくさいんで強火が多いが、今回中火で穏やかに加熱してみると、このほうが焦げる失敗を少なくできそうではある。
 結構加熱していくと泡立って粘度が強くなってくるのだが我慢我慢。
 が、そのうち一部が変色する。ここで火を弱めたほうが良いが、とりあえずここからが正念場である。
 結構煙が出てきて全体が濃く変色したら出来上がりなのだが、自分苦目のほうが好きなので冒険する。
 これ、結構コツがいる。焦がしが足りないと単に砂糖が融けて冷えたベッコウ飴になるだけで、水を加えなければ冷えたときに極めて使いにくい代物になる。なにより甘ったるくてキャラメル味がしない。そりゃそうだ。砂糖を溶かして冷やし固めただけのものになってしまってるんだから。
 で、粘度が上がった砂糖は変色してしばらくすると黒っぽくなる段階で粘度がいきなり小さくなっていく。全体の粘度が低くなったらそこで出来上がりと言ってもよいのだが、ここからの加熱具合がキャラメル風味を決めると思うので、何度も繰り返して自分の好みのタイミングを見つけたら良いと思う。火の強弱にもよるが、粘度が下がってからもそこそこの時間我慢して待つような感覚。加熱しすぎて一部が薄くなって乾燥するような感じでつや消し黒の部分が出来てしまったら加熱し過ぎなのだが、最初はその失敗を一度は見てみないと判断が難しいかも。


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 結構な色になった。炭のような焦げ臭さまで加熱したら大抵失敗に近くなる。が、炭化した部分は水に溶けず鍋に張り付いたままなので、食べる実用にはそれほど問題がない。
 で、水を加える。自分は給湯器があるので湯を使うがどちらでも良い気はする。このときよくレシピでは跳ねると書いてあるが、自分の場合激しく沸騰するぐらいであまり跳ねるという感覚はない。でも盛大に沸騰するので慣れないとびっくりする。
 キャラメル部分が水に溶けるまで加熱する。苦味が強くなるまで焦がすともうキャラメルソースの色がコーヒーとほとんど変わらない。


 で、このキャラメルソースを紅茶やコーヒーに入れる。で、自分の場合牛乳を入れる。その牛乳の量が多いほどキャラメルっぽい味わいになると思う。ちなみに砂糖を入れずに飲んだこともあるが、キャラメルソースを苦めに作るせいか、個人的には砂糖はガッツリ目が好み。単に苦味を楽しむのだったら、キャラメルソース入れずに紅茶なら濃いめ、コーヒーなら強めに焙煎した豆をつかってブラックで飲めば良いと思う。自分はほろ苦いキャラメル味に期待してるから、ソース苦め、砂糖と牛乳は多めで作ってる。


 コーヒーとキャラメルのマリアージュは、某オサレ系の緑のマークかなんかの喫茶店のメニューにある、キャラメルマキアートとやらに似た味。もちろん喫茶店のほうが味はしっかりめの飲んで軽やかさを感じるもので、この自作のは及びもしないと思うが、まぁ自分で飲む分にはこの程度の代用品でキャラメル味を堪能するので十分。まだ朝方、肌寒い季節はこれを楽しむことになると思う。