はめふら#5

 ゲームのメインヒロインキャラの家庭事情の巻。構造的には主人公の好感度インフレには違いないんだけど、期せずして仲良くなったマリアの裏事情を視聴者が目の当たりにする。なんか感想をいろいろ考えてうまくまとまらないんだけど、埒が明かないのでとりあえずダラダラ書きなぐっていくが、これ、オモロイのはやっぱりこの世界ゲームを意識してるんだなという。フォーチュンラバーがどんなゲームなのか詳細まではわからないのだが、好感度システムを取り入れたアドベンチャーゲームのように思える。で、アドベンチャーゲームマイコン時代やファミコン時代のが基本にあって、その次に来たダブルサイデッドという方式を今回ふと思い出した。一度プレーヤーは主人公サイドでゲームを読み進めていくわけだが、一旦ゲームをクリアすると次は主人公が(メインルートで)いろいろな行動を起こしていたその裏では何が起こっていたのか?という裏ルートを攻略するというもの。以降それが発展して、メインルートで正ヒロインとハッピーエンドを迎えることができたが、メインヒロインと選択性になっていた副ヒロインを選んでいたら?というふうに発展し、ではもっと脇役のヒロインとでは?となって多数のヒロインを攻略するギャルゲー*1に発展していったはず。
 さて、フォーチュンラバーではおそらくマリアは主人公の分身であって、本来簡単なキャラ設定しかプレーヤーには開示されてないはず。普通そういう分身はプレーヤーがどんな人でも感情移入しやすいように、基本的には真っ白に設定されているはずで、こんなに詳細に過去の事情が考えられているはずがない。考えられていたとしてもそれは開発側が企画の段階で用意しているもので、ゲームの販促記事でも明かさない。今回の話で言えば主人公は田舎町の出身で小さい頃から特別な娘として認識されていた…程度の紹介が関の山で、地元ではその特異な能力のおかげで家庭崩壊の瀬戸際まで追い詰められていた…とか、クラスでは孤立していた…みたいな生々しい設定はプレーヤーに告知されるはずがない。そしてフォーチュンラバーは乙女ゲーだから、プレーヤーはマリアしか操作できず、攻略対象はイケメンであって、女の子は攻略対象ではないし、アドベンチャー創生期のダブルサイデッドのように主人公の裏事情をプレイするゲームでもないはず。
 ところが今回の話の構成は、主人公がフォーチュンラバーというゲームを、脇役(というか悪役)でプレイするのを視聴者はちょうどゲーセンで他人がプレイしているのをギャラリーとして鑑賞しているという立場で俯瞰している…という構造になってる。主人公はゲームをフォーチュンラバーという乙女ゲーをプレイしている体でありながら、マリアの過去の事情については結局最後まで認知することができなかったのだが、視聴者としてはフォーチュンラバーダブルサイデッド版という乙女ゲーとは別のゲームをプレイ動画として鑑賞している(のでマリアの過去の事情がわかる)という、メタ構造的にはちょっとひねったものを目にしているということになってる。物語の構成手法としてはそう物珍しいものでもないんだが、この作品がゲーム構造そのものをテーマにしているだけに、これはなかなか凝った構成。
 あと、もう一つ言わせてもらえば、マリアとしてプレイしていたらマリアの過去の事情はプレイヤーは絶対に見ることができなかったが、カタリナとしてプレイしたから、マリアの物語が自動生成されたという形になってる。そしてアドベンチャーゲームとは、ルート分岐が無限大にあるのではなくて、予め用意されているシナリオを見つけ出すだけという構造。まぁ世の中の大きな流れに個人が抗うことができるか?と言われたら、まぁそれはちょっとムリじゃね?と言わざるを得ないが、ただ、こう運命論的なものの見方でなく、現実の人間社会というのは個々の人間の選択が小さいながらも影響を及ぼし合うというものではあるので、当然人間は、環境から多大な影響を受けるのではあるが、環境にも影響を及ぼしているという相互相補的な関係にある。現実はアドベンチャーゲームのように、予め用意されている選択肢だけしか選ぶことができず、それ以外の可能性は一切遮断されている…というものではなく、もちろん社会構造的に選択しにくい行動はあるんだけど、やろうと思えば人間どんな行動でも取ることができ、自分の道は自分で切り開くことが可能…というものではあるので、そういうことをテーマにしているというんだったら結構メッセージ性としても面白いものをもってるんじゃね?という気がしてる。
 しかしなんだね、ここまできたらカタリナの精神的わらしべ長者スタイルを貫き通してくれても、それがこの作品スタイルとしてこの後も楽しんでいけはするんだけど、どうなんだろ?。今の所カタリナの行動がうまくかみ合わさってすべて善行になってしまっているけど、視聴者的にはカタリナが善行しか積んでいないが、噛み合わせが悪くて物事がうまく進まない*2という、ある意味「合成の誤謬」みたいな展開でもあるんかな…とちょっと期待はしてるんだけど。連載は終わっているようなんで調べたらわかりそうなものだが、いちおうネタバレは禁止の方向で考えてはいるので裸待機の状態。

つぐもも2#5

 すなおと虎徹の絆再構成の巻。いつも美麗な作画なのにだいぶ崩れてた。これ、円盤だと後から修正したのを収録なのかな。まぁそれは個人的にどうでも良い話。大陸だか半島作画のようだが、この分だともう日本の作画チームはコロナでストップ状態なのかも。ちょっと前に触れたが、大陸はそろそろ経済活動が復活してるようなので、つながりがよければ放映中止は避けられるのかな。
 話自体は他愛のないもので、虎徹が今のままだと目覚めない…という桐葉のセリフで自分には答えがわかったのだけども、だいぶのんびりした進行というか、このクール尺に困ってなさそうって感じ。今ドキだと夫婦の新しい関係性でやれパートナーとは?みたいな話運びにしそうなもんだが、結論はかなり単純なので拍子抜け。というか、やはり少年(少女)向けのオーソドックスな内容で、逆に感心してた。

シャチバト#5

 うーん、やっぱりまだ見どころがつかめない感じ。とはいえ、これアフリカのサラリーマンみたくサラリーマンという題材選びがしんどいのかも。ただ、あちらと違ってこちらは零細だし、だからこそ給料安くてもせめて自分の裁量は多めに与えられている感じで少なくとも大企業のサラリーマンを扱った作品のように、高給取ってる割には好き放題やってるな…みたいな妬みは全く感じないで済むので気楽に視聴してる。まぁ今どきの零細だと雇われは非正規かバイト、酷いときには個人事業主扱いで、裁量はおろか奴隷扱いで薄給のところも多そうなんで、そのへんのバランス感覚は今の所評価しづらいというか。まぁ給料もらえない分、せめて女の子に手を付けるぐらいの役得がないと…みたいなバランスも、この作品では幼馴染は秘書という立場を崩さずに他人行儀を貫いてるし、現場トップもちょっとツバつけられる雰囲気ではないんで、ジェンダー対策しっかりしてるなって感じなのだが。

シルクロードバーテープを巻いてみた。

 振り返ってみると紆余曲折してるなぁと思うんだが、そもそもパルシウムのハンドルにリッチーコンプストリーム2を取り付け→コンプストリーム3に鞍替え、の流れで、キャノンデールシルクロードのハンドルをコントロールテックのアロイからコンプストリーム無印…からのパルシウムにつけるつもりだったコンプストリーム2がお下がりでという流れ。放置状態だったんだけど、パルシウムにバーテープを巻いたので、シルクロードにも巻いてやるかと決心した。

 

f:id:corydalis:20200503173053j:plainf:id:corydalis:20200503175953j:plain
 バーテープCRCで購入していたFizik Performance Tacky Touch Bar Tape。激安になっていたから確保していたわけだが、500円ほどで購入していたコイツ、今サイトを確認したら為替の関係か600円ほどになってる。とはいえディスカウント率は結構大きいのでお買い得なことには変わりがない。
 実はこのシルクロードバーテープのカラーコーデにはずっと頭を悩ましており、今までかなり迷走してる。オーソドックスなところでは黒だし、次点で白かなと思わなくもない。が、フレームの色に合わせるならベースカラーの赤か、文字色の黄色か。サドルにブルックスの革をつけてるんで茶でもいいと思ってはいる。今までだと黒はやったかやってないか覚えてないのだが、黄色ではクリーム色、茶色ではデダだったと思うが合成皮革かなんかのをつけてた。クリーム色のはコレジャナイ感半端なかったのだが、茶色はまぁこんなものかといった感じ。でもサドルが本革なんでちょっと色が薄めで安っぽく見え、やはりしっくりこないとは思っていたのだが、素材が安物だったせいかボロボロになって取り外していた。
 順当に黒なのかなと思っていたのだが、上記CRCのセール品でフィジークの黄色が目に入ったから候補に入れていたのだが、その他にも値段高めで赤もあったからいちおう確保はしている。で、やはり昨日のネオンイエローに比べたらかなり割高だったのだが、リザードスキンの黒も確保している。で、黄色は安さもあって数買っていたから、ダメなら他の色のにすげ替えたらよいかとばかりにほぼ黄色にすることを決断済みではあった。
 画像右の通り、文字色に合わせる割にはバーテープの色は明るいなと事前は思っていた。もうすこし山吹色に寄ってくれたら良かったのだが…と思っていたのだが、こうやって実際に比較してみるとそんなに色が違って見えるということがない。


f:id:corydalis:20200503173601j:plainf:id:corydalis:20200503173743j:plainf:id:corydalis:20200503174058j:plain
 さて、今回はパルシウムでは断念してた、バーテープの末端を中華アクセのシリコンゴムを使用することにした。ブレーキ/シフトレバーを取り外すのがめんどくさいということなのだが、実はちょっと前に自転車を一から組んだりレストアする動画を数本視聴していて、そのなかに取り付け位置の作法を目にしていたというのがある。結論からすると好きな位置にしろではあるのだが、基本的には、ハンドルバーの末端の直線部分を伸ばし、その線上にブレーキレバーの末端が接するように取り付けるのがよいらしい。よくはわからないが、ハンドルバーの設計上、ブレーキレバーを一般的にどういう位置に取り付けるかという目星みたいなものがあるらしい。確かにブレーキレバーを手前に取り付けすぎると、下ハンを握ったときにブレーキレバーが遠すぎてブレーキを掛けにくくなるのだろうし、遠い位置に取り付けすぎるとブレーキを掛けるときはともかく、ブラケットポジションが遠くなりすぎる。細かな調整は使用者の使い勝手に合わせてくれたら良いが、いちおう基本的にはどういう位置に取り付けるという想定みたいなものだろう。
 なので、こう、自分に都合が良いように、乗っては調整、乗っては調整を繰り返すんではなく、いちおうメーカーの想定通りに取り付けてみて、具合が悪かったらブレーキ/シフトレバーの位置を付け替えるのではなく、ステムキャップを緩めてハンドルバーを回転させて調整するようにしたのだ。実はパルシウム、実際には乗っては調整を繰り返したのだが、いざハンドルバーの末端に巻き尺の直線部分を当てて確認するとちゃんと延長線上にブレーキレバーの末端が接するようになっていたということもある。なんのかんのいって収まるべきところに収まってるという不思議。

 で、ブラケットを外すのを決めたら、あとはワイヤーをどうするかなのだが、これ外さなくてもなんとかなるかと思いついた。で、まずブレーキレバーを通し(画像左)、ブラケット先端部を通し(画像中央)、ワイヤーアウターに通した(画像右)ら、あとはこのゴム部分をハンドルバーに通せば良い。実際の作業は、ブラケット先端部を通すのにゴムを引っ張って伸ばすのが大変なのと、ハンドルバーにゴムを通したあとは、ウイング形状なのでゴムの移動がちょっとばかし大変ということがあるのだが、これでワイヤーを外すことなくゴムを利用可能状態にすることはできる。


f:id:corydalis:20200503180227j:plainf:id:corydalis:20200503180332j:plainf:id:corydalis:20200503181339j:plain
 フィジークのこの製品は、ブラケット裏の隠しテープが用意してあるので遠慮なく利用することにする。で、スラムのDTのシフトワイヤー交換に支障が出ないよう、取り出し穴を塞がないように留意する。画像中央で極めて見にくいが、ちょっと左に見えてるプラスネジの隣りにある細長い穴がそれっぽい。本当ならその上の真円状の穴がそれっぽいのだが、ワイヤーのタイコ部分は楕円状の穴から見えていた。
 いちおうバーテープは1本目あまり気味だったが、2本めは割とギリギリ。両方巻き終わってみると、2本目はステムに近いところまで巻いていた。


f:id:corydalis:20200503181701j:plainf:id:corydalis:20200503181717j:plainf:id:corydalis:20200503183559j:plain
 1本目を巻いた段階で、巻かない状態との太さ比較のために撮影してみた。かなり太さに差があるのだが、画像ではそんなに差があるように見えない。実際乗って握ってみると、バーテープの無い状態に比べて雲泥の差なのはパルシウムに巻いたのと同じなのだが、撮影とはなかなか難しいものである。画像右は全景だが、まぁ末端処理のシリコンゴムも十分に機能を果たしてるって感じで今の所問題はなさそうに思えるが、経年劣化による千切れがあるかどうかはさすがに今はわからない。


 作業は昨日のうちにやっており、正午近くの先程実際に乗ってきたわけだが、やはり太さに違和感半端ない。が、学生時代に使ってた太めのバーグリップを思い出すぐらいで、慣れるまでの問題だろうと思ってる。やはりウィング形状部分が太すぎという問題なんだろう。逆に末端に近い断面が真円部分はそこそこ好感触。特にこのコンプストリーム2は3と違ってハンドル末端にかけて直線で構成されており、直線と直線をつなぐ曲がりの部分にバーテープが巻かれることによって、ココを握ったときの違和感が解消される。厚めのバーテープのせいか、素手で握ってもクッション性が十分に感じられるし、バーテープを巻いただけのことはあったという感じ。

*1:エロゲのほうが時期的には早かった気がするが、つーか、エロゲの全年齢版がギャルゲのはず

*2:カタリナは男キャラには恋愛フラグばかり立ててるし、複数の男キャラによるカタリナ争奪戦が始まってもおかしくはないが、そんな単純な話かねぇとも思うわけで