司書#18#19

 自分が予測していた神殿の意識改革なのだが、孤児院から始まっていて案外早いなと感じた。反面孤児を労働力にするという流れ*1は前期の踏襲だったから、これはもうちょっとひねりがあるのかもと期待していた自分にはちょっとした肩透かし。ただ、これは前期の感想で述べたとおりプロテスタンティズムの範疇で、ごほうびで格差をつけて個人の努力を数値化して富の再配分を行うのは資本主義の萌芽ともいえるもので、なんやろ?労働の蓄積が富として肯定されるという流れは、結局の所イギリスの産業革命の余波がフランスに及び、経済的に実力をつけたブルジョアが旧体制を打倒したというのを思うと、なんのかんのいって市民革命まで*2やるつもりなんかなという気がしないでもない。
 子供は成人するまで人ではないとか、施しは平等だとか、こう中世的というか宗教的価値観をもってきならがも、ガラガラそれらを壊していくのはある意味爽快ではあるんだけど、ちょっと戸惑うこともあって評価に困る。特に気になったのは読書の障害になるから孤児助けあたり、これは近代的価値観というより、サルトルあたりの現代哲学あたりまで時代が下るんで、そりゃ神官長の理解は及ばないだろうし、あれだけマインに貴族的な作法をといっていて説得性があるわけでもなかろうに思い切ったことをさせてるなとか。まぁ近代的価値観とか現代哲学思想といっても、それらは別に前近代社会に全く無かったわけでもないし、むしろそれらは既にあったものを改めて言語化したに過ぎないものなのであって、それらが社会慣習化したとか一般に認知されるようになったとか、そういう範疇で捉えなきゃならないのかも。
 あと、フラン、ギル、デリアとの浪花節要素も、なんつーか、人としての成長を描くというか、努力の結果それ相応の地位が得られるとかそんなのじゃなくて、地位(や扱い)がその人を形作るあたりまで描写しているように思えて、いろいろ詰め込んで大変だなといった感じ。ドーデの最後の授業あたりで石版が出てくるあたり、19世紀末でもヨーロッパでは紙の書籍はそれほど一般的でもなかったようだから、庶民にまで本が読める環境までやるつもりなら、もっと大急ぎで歴史のネジを巻かねばならないんだろうなとは思う。

自転車用品続々届く。

 昨日CRCに注文してたのが届いたが、今日も届く。一つはCRC、もう一つはWiggle。昨日のは4月18日注文の5月2日到着、本日CRCのは4月22日注文の5月3日到着、本日Wiggleのは4月26日注文の5月3日到着になる。前にCRCに4月8日に注文してたのは、DHLにて4月16日到着してるのだが、昨日本日のはパーセルフォースなので遅くて当然の運送会社。それがWiggleでは一週間強で届いているから、なるほど先月末辺りからイギリスからの荷物は作業が解禁になったように思える。CRCWiggleは経営母体が同じで前に倉庫も共通というのを目にしたのではあるが、本日到着のうちCRCはあちらを25日に国外に、Wiggleは28日に国外に出てて、どちらも日本でトラッキング情報が現れるのが5月2日なので、やはり日本でもたもたしてた可能性が大きい。
 さて、今中華に注文してるクロスフレームでツーリング車を作るために部品集めをしているわけだが、もちろん手持ちの他の自転車用にもパーツを集めてる。まぁそのへんごちゃまぜで、記事としていちおう部品の概要なんかをメモしておきたい。



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 RRPのマッドガード@119円。フォークブレードの付け根などに取り付ける短めのドロよけ。限定カラーらしいが逆にそれが災いして売れてなかったのか激安だったから購入。
 ユッチンソンのオーバーライド@2136円。今度のツーリング車用。
 WTBのエクスプロージャーTCS36C@21.39USD。これもツーリング車用。


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 ライフラインのロード用シューR470TC@10.18USD。
 クラークスの55㍉ロード用シュー @8.11USD。


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 テクトロケーブルハンガー @630円 ツーリング車用
 ライフラインのチェーンキャッチャー。@399円 これはフロントディレイラーのないツーリング車には必要ないもの。手持ちのものに機会があればつけるつもり。しかしえらい安い。前は安物でも千円前後してた。



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 リザードスキン1.8㍉ @1200円ほど。ちょっと前から叩き売りセールやってた。実は厚めのほうが欲しかったのだが、ちょっと様子見してるうちに売り切れてた。が、昨日バーテープ巻いてみて太すぎと感じたので、一番薄いモデルのこれで結果的に正解だったかも。色が色なんでディスカウント率高めだが、実はこれをツーリング車に使ってみようと思ってる。
 ライフラインのパーボフロントライト。これ、前にも買ったと報告したことがある製品。昨日の画像にも写ってるが、やはり夜間サイコンを照らすのにそこそこ役立っていて、今度のツーリング車にもこれをつけるつもり。ちなみに中華サイコンも不具合なく順調に動作してる。
 ジャグワイヤーのCGXブレーキアウター@221円per㍍。これも今度のツーリング車用。実はツーリング車用のワイヤーは結構迷ってる。昔ノコンが出していたコンカベックスというビーズをつなぎ合わせてアウターにするケーブルシステムがあったのだが、今、その本家はなくなっていて、中華でその類似品が売られている。ビーズがアルミの剛体なのでアウターとしての剛性が高く、ブレーキを引くときにかっちりした操作感が得られるらしい。剛性が高いから操作性だけでなくって実際に力の伝達効率も良いらしくて割とカスタムの候補に上がりやすかったのだが、ネットで使ってみた人の話を拾って読むと、ハンドルが切れすぎるとか、ビーズを繋ぐためのインナーライナーが擦れてダメになりやすいらしい。そのへんの弱点を中華がどのくらい克服したのかはあまり目にしないのだが、そのへんの弱点が頭を離れないのでどうにも迷ってるのだ。いちおうブレーキもしくはシフティングのどちらかが二~三千円程度、両方セットで5千円強で購入できるんで、ちょっと高めの従来のケーブルシステムとそんなに変わらない。まぁそのシステムも念頭に置きながらも、従来のケーブルも買っておこうというわけで、この切り売りケーブルを買ったのだ。ジャグワイヤー製品では安いアウターが結構見られるのだが、ブレーキでいえば大抵安物のCEXという型番のもの。レビューサイトでもアウターが柔らかくて使い心地は良くないらしい。で、今回購入したのはジャグワイヤーでいうと、CEXよりグレードが一段上のCGX-SLという型番のもの。㍍単価200円ほどなら激安の部類だろうと思って購入したのだ。ちなみにシフト用のLEX-SLもヤフオクで入手済み。というかCGX-SLとLEX-SLの一台分のセットで2500円ほどした。


 しかし、カード請求を見て使いすぎに気がついた。予備のものをと考えるとつい買い過ぎているのだ。あとはほぼ中華製品で固めるつもりで、注文したのを到着するのを待ってる。現在注文中なのはシートポストにサドル、ハンドルなどで、あと注文するつもりなのがホイールとクランクとペダル。まぁサドルも結構もってるし、ホイールも手持ちのを使ったら良いのだけども、サドルはちょっと安物を遊びのつもりで、ホイールは嵌めるタイヤの幅が太いので、リム幅が大きめのが欲しいというのがある。クランクがちょっと難しくて、フロントシングルにするからチェーンリングは36Tとかのを考えているから手持ちのではちょっと融通が効かないというのがある。ペダルはこれまた手持ちのquartzを使えばよいのだけども、これ、MTB専用シューズでなく、普段の靴でふらっと乗るときは足を乗せにくいってのがあって、フラペとMTB用の合いの子みたいなのが一つ欲しいと思ってたりする。まぁ大体あと二万ほど使う予定ではあるのだが、スグ組むつもりでもないツーリング車にそんなにカネかけてもなぁという懸念がないわけでもないというか。

*1:個人的にはcivil warの奴隷解放運動を連想した

*2:史実のように暴力を伴うものかどうかは別にして