オーフェン#4

 アザリーとの過去を思い出すのでかなりの部分を使う。
 しかしなんだな、外の世界を見てみたいというクリーオウのセリフといい、アザリーの小悪魔っぷりといい、なつかしいなと思ってちょっとggってみたら、原作は1994年ぐらいの作品なんだな。なるほどね。自分が大学生の頃は、ちょっと安く世界を見たいという気の早い層はインドなど東南アジアに行ってたと思う。自分は海外旅行バックパッカーの先駆けではなかったけど、安全性に疑問のある東南アジアを避けて中国を目的地にしたが、そこでも先陣を切るというほどではないが、まぁ初期の部類にはいるんじゃなかろうか。外匯知ってる人もう少ないだろうな…と思うが、まぁそれは置いといて、あの当時の海外に出て色んなものを見てみたいという気持ちはよくわかる。そういう雰囲気が感じられるんだよな。不思議なもんで、このアニメ作られてるのは今なんだけど、なぜか色指定だとか録音技術あたりが昔のアニメっぽい作りに、おそらくわざと作られていて、でも前のアニメは1998年っぽくて、そのへん自分が初めて海外旅行に行ったよりだいたい10年後のこと。その頃は自分探しが流行してた時期で、海外旅行がどちらかというとカジュアルになっていたので、個々人としてはクリーオウの好奇心みたいなものはあったろうけど、もうちょっと動機は内向的な人が多かったわけで、ちょっとしたミスマッチにはなってる。が、原作自体はモロバックパッカーが流行ってる時期のものなので、そのへん時代の雰囲気を今のアニメスタッフが表現しているように思えるのはちょっとばかし意外な感じではある。クリーオウの声あてやってる 大久保瑠美なんてその頃生まれたばかりなので、もうなんというかね。
 話自体はオーフェンの旅の目的をなんとなくほのめかすような感じで、正直前回でアザリーとの関わりは終わったと思ってた自分にはなんとも面食らう感じ。しかし、もう以降視聴は流す程度で構わないかなと思っていたから、この懐かしさあたりを感じさせられてちょっとばかし嬉しい誤算だという。