競女!!!!!!!! 第12話

 やっぱ脱ぐのか。
 もうえゝやろと思ってWikiを覗いてみたが、最后に評判の項があってワロタ。海外で人気やということで、それは逆に納得した。輪郭線の強弱あたりはアメコミを彷彿とさせるし、半端なスポ根モノはあまり見ないだろうからこれだけゴテゴテだと受け入れられたのもわかるような気がする。アキバ総研の投票では二位ということだが、まぁそのへんは蛇の道に通じた人だけが到達できるところなのだろうからそのへんは眉唾。AT-X15位というのはなるほど健闘していると思うが、これ、リゼロが一位だからな。とはいえ他の作品の上下関係は割と自然なので、リゼロはインパクトあったんだなと思った。卓球娘が選外なのが残念というぐらい。が、あれも淫靡なところがあるのでそう不思議でもないかなという。
 しかしなんだな、やっぱり原作者の作劇能力はあると思うので、なんか惜しい感じはする。といってもスポ根フォーマットそのまゝなんで、そこに新しさは感じない。なんというか要素はすべて他所から拾ってきてそれを組み合わせる能力は高いんだなという感じ。べつにそれが目的ではないというのは明らかなんで槍玉に挙げるのも野暮なんだが、上記の評判でいえばユーリと比較すると、ユーリの方は作劇手法はこれより劣っているんだが、あっちのほうがキャラの内面にまだ切れ込もうとしているところがあって、その分まだあっちの方が個人的には好感度が高い。作者の思いは判断のしようがないのだが、なんというか全体的にあかほりさとる作品に近い。視聴者の感情ボタンの押し方を知っていて、泣きボタンや笑いボタンの適切な配置はよく知っているんだねといったところ。そりゃそのボタンを押されりゃ泣きもするし笑いもするよ、でも数分後にはすっかり忘れてる。売れることだけが目的ならそりゃ勝利条件は達成したでしょう。でもそういう材料を視聴者に提示してなおかつそれを通じて何を伝えたいのか?と言われたら、そんなのあったのか?ぐらいには思う。あのロリバスケですらロリヲタに対する媚びの他に、従来の「トップ選手の成り上がり物語で視聴者を誘導」というスタイルから、それ以外のスポーツとの関わり方の提示というのが自分にも伝わってきた。が、改めてそういう従来のスポ根以外のテーマがこの作品に埋め込まれているか?と言われたら、自分の読解力がないのかどうか、ちょっと見当たらない。
 まぁそのへん本当に原作者の責任にしてよいのか、もしかして編集者が「やっぱキャラを脱がせましょうよ、そしたら読者も増えるから」なんて指導をしてたのかもしれないし、原作者が込めたいテーマも編集に拒絶されたのかも知んない。なので真相はわかりようもないんだが、自分の勝手な判断だと原作者の能力はこんなもんじゃないでしょとは思うので、なんか腐すばかりしてもなぁといったところ。
 アニメ?、やっぱ前に言ったとおり、仕事は選べば?というぐらい。個人的には東西戦の直前まではパロディも含めて上出来だと思っていたので残念というしかない。個人の趣味でこれやるのは大いにやれば良いと思うが、少なくとも万人にというか、人に薦めるのが憚られる作品だわな。