ヤマザキ トマトとチーズのふっくらピザパン

 自民盗が生活必需品の値上げだけでなく、増税を着々と進め、庶民を確実に殺しにかゝっている昨今、皆様方いかゞお過ごしでしょうか。
 よく行ってるドラッグストアで惣菜パンの新製品をちょっと前に見かけたのだけども、そのときは袋を手にとって「軽っ」と仰天して、こりゃ自分には縁がなさそうだなと元に戻した。昨日もやしと食パンを買おうと寄ったら、期限切れで安売りしてたのでこうやってネタに使うために購入。




 パッケーヂ。鮮烈な赤で消費者の目を惹くような作りだが、こゝで注目すべき点はそこではない。重要なのはこの顔料たんまりの色使いで「中身が見えない」というところ。数個入りのお得なものは中身が見えるものが多いが、最近は単発の菓子パン惣菜パンは中身が確認できないようなデザインのものが多い。





 中身を取り出してみる。大きさ的には割となのだが、いわゆるトッピングが貧弱。ソースは薄塗りという言葉がぴったりだし、チーズもケチっている模様。マヨネーズ?(じゃないかも)のように見える部分がチーズよりも多いように感じる。この画像がわかりやすいが、パッケーヂ右下には「写真・イラストはイメージです。」が泣ける。が、まだこれはかなり良心的なもの。出荷商品をそのまゝ撮影し、ちょっとばかし画像加工ソフトで色合いを変えてあるぐらいだから。ひどい商品だと出荷商品とは違うサンプルを見栄えよく作ってその画像を使うところもあるからねぇ。




 裏面。パン専業店なら裏は鉄板か何かとのくっつき防止に全面が紙で覆われていると思うのだが、なんとすべて省略。紙も薄いしコスト削減の努力が窺える。




 そして側面を覆う紙を剥がしてみると…。これが最近のパンの特徴で、気泡が大きいという所。生地をなるべく節約するために、空気含有率を極限まで増やす力技。水増しならぬ空気増し。側面の紙もくっつき防止というよりは、輸送中に潰れるのを防ぐためのものだと思われる。しかも周囲が切り立っていると袋が膨れているようにみえるのでさも大きいものが入っているのだろうという錯覚を起こす。



 やはりスカスカの食べ心地で、味も薄め。そりゃチーズやソースもあれだけヽチっていたらそうだろうという思いしかない。味自体は悪いわけでもないのでこりゃダメだってことはないんだけど、なんつーか、食べごたえというか満足感はないな。ドラッグストア通常価格98JPYの三割引だから文句を言うほどのもんでもないが、これを買うなら同じ98円のハンバーガーもどきのほうがはるかに満足感が得られると思う。というか、自分はこのドラッグストアの安い値付けでも既に菓子パン惣菜パンを買わなくなっている。80円のあの立方体の食パンを買ってるのだ。どう考えてもその食パンのほうが小麦含有量が多いと思う。しまった。重量を測ればよかったな。



 まぁドラッグストアでも新商品だということでそれなりに大量に仕入れたのだろうが、やはり客に見抜かれて売れ残ったというところだろう。今頃は新商品もよっぽど売れたらレギュラー化もあろうが、大抵季節限定扱いなので、こうアドバルーン的に作っては売り逃げって感じだろうね。このドラッグストアも昨年までは@39円の350㏄の缶入りサイダーがうっていたのだが、冬の頃から見かけなくなった。冬には売れないから夏だけということだとしても、そろそろ店頭に並んでいてもおかしくない季節だと思うが、このパンを購入した昨日には並んでなかったから、やはりそもそも入荷しないってことなのかも。



 なんというか、手法が自分が中高生の頃によくパンフレットで注意させられていた、底上げ額縁などで土産物の内容物を少なくする、いわば詐欺のようなものなのだが、そこは別にヤマザキが最初っから消費者を騙して儲けようとしているというよりは、コスト削減のための類稀なる努力の跡というべきものなので、こうなんというかペーソス溢れるものではある。輸入小麦やそれに付帯する輸入食材の高騰がそうさせるのであって、そうやって消費者が損をさせられる、もしくは想定されたものよりもはるかに少ないものしか得られないというのも、自民盗の円安誘導のせいなので、こうやって消費者が損した分をトヨタなどの経団連企業が奪って高笑いなのを思うとなんだかなぁといったところである。っつーか、子鼠政権の頃も120円ぐらいの円安だったが、こんなに酷い痩せ具合じゃなかったぞ。