貧乏丼を作るのにT-falのフライパンを購入するの巻。

 最近麸の玉子丼を作るのがちょっとした自分のブームになっている。麸だと鶏肉より安いし保存もきく。スグに食事を作りたいときは米飯を炊くのがちょっとめんどくさいとは思うが、手間自体はそうではなく、丼仕立てにするのはものゝ五分もあれば調理は済んでしまうので手軽なのがよい。では簡便に調理の手順だが、




 麸はあらかじめ水でふやかしておく。コメを炊く時にちょっとした容器に水を入れて麸を放り込んでおけば良い。このときはちょっと奮発して密度の大きい鍋用の麸を使ってた。単価は味噌汁用の廉価版の二倍ほど。




 飯が炊けそうになったら準備開始。麸が吸い込んだ水は絞り、ネギを切り、卵を割り入れてほぐす。自分は卵のコシをなるべく切らないようかき混ぜるよりというよりはかき回す感じにする。だし汁は醤油PETに入っている希釈するタイプのが手軽で良い。今の季節だと冷蔵庫に入れる必要もない。




 だし汁を適当に希釈してネギと麸を入れ沸騰させて火を通す。鶏肉でないから中まで火が通っているかどうか気をもむ必要もない。ちなみに自分は玉ねぎよりネギを好んで使用。玉ねぎは火を通すと甘くなってしまうのが個人的に今一なのと、玉ねぎは一個丸々使うと多すぎるので、残りの玉ねぎの消費を考えるのがめんどうというのがある。
 溶き卵汁を投入するときは弱火というのがネットでは多いのでそうしているが、後々はいろいろ試してみるつもり。これは卵二個使用。



 さて、問題は使用後の鍋なのだ。加熱によって固まった卵が鍋底に張り付いて、鍋から移すのに滑ってくれないので作業がやりにくいうえに、もったいない。この画像はまだマシなほうで、加熱時間が長いと焦げ付くことすらある。これをなんとかしたいというのが動機の一つ。
 で、密林で探すと、まぁ親子鍋という専用調理器具になるわけなんだが、対策されたテフロン加工のものがある。ベストセラー一位のはテフロンなしのを押しのけて、テフロン加工1000円のがあった。が、いろいろ探すとやはりこの親子鍋のテフロン加工のはあまり性能が良くないらしい。2000円近くするフライパン型の親子鍋のレビューにT-falのフライパンのテフロン加工が秀逸というのを見て、結局それを購入することを決意してポチる。




 さて、発送はちょっとヘンな感じ。金曜の未明にポチったので、金曜中には発送されると思いきや、なんと発送が日曜にズれこんでしまった。ポチったときは在庫ありで金曜中にすら届くとの表記になっていたのに。確認する度に商品ページの密林扱い品の発送予定日があとになっていったので、人気商品らしいが、デジタル在庫管理なんだから発送の順番は守ってほしい。同時に注文した中国セラーの商品の発送が金曜中だったから呆れてしまう。ちなみに、無料発送2000円に足りないので、同時に注文していた豆板醤、フライパンの発送が遅れたせいで待機状態だったのが、待ちきれずに先に分割発送された。が、数時間後にフライパンも同じ倉庫から発送。何やってるんだろ。混乱のほどが窺える。




 フライパンの柄を取り付けているネジは精度の悪そうなトルクスタイプ。レビューでマイナス点として上げられていたので早速確認してみた。とはいえ、太めのマイナスドライヴァーでも使えるようになっており、説明書にもそう書いてある。
 ちなみに、レビューにある、「20㌢タイプのは柄が重くて、パンに材料を入れておかないと全体が傾く」ということは無かった。対策されたのかな。





 フライパンの内部を見てちょっと驚いた。どうもフライパンの金属面を透明の厚い樹脂層が覆っているように見える。傾けてみると樹脂層の底部にある黒っぽい部分がTマークとの対比で動いて見えるのでそう思っているのだが、これどうなってるんだろ?。本当に樹脂なのか?。





 気になって光源を当てると、Tマークの直下の黒い部分は光に近い方向に動く。Tマークの影でないことは一目瞭然なのだがこれどうなってるんだろう。





 草。
 実はこのフライパンを購入するもう一つの理由が、オムレツ用の小さなフライパンが前から欲しかったというのもある。今まで大きめの中華鍋で作っていたのだが、材質が厚くてオムレツを作るにはちょっと不便だったのだ。届いた直後はそれを試したくてやってみたのだが、この有様。下手くそというしかない。調理直後のフライパンはさすがにキレイ。





 オムライスとして上に載せて開いてみたが、そう悪くもなかった。厚板の中華鍋だと火が通り過ぎてしまうきらいがあって、中身の半熟部分が少なくなってしまうのだ。




 さて、日を改めて今度は麸の玉子丼。鍋用の麸は前回で切れてしまったので、安い味噌汁用の麸を使う。




 フライパンにだし汁とネギと麸を入れ煮る。ネギは本当は斜めに切りたいのだが、ネギを玉子丼だけにつかうわけでないので、切り口が斜めになっていると次の調理に使いにくい。
 親子丼の場合、だし汁は濃い目なのが良いが、麸だと喉が渇くようになるので親子丼のよりは薄めに調整するとよい。




 卵汁を入れるときは弱火にする。せっかくのテフロン加工だから時間を長めに、大体一分ほど加熱した。





 草。
 なんなんだよ〜。結局固まった卵が底に貼り付いてしまい、具材はすべってくれなかった。専用の親子鍋のほうが角度はよいのだろうが、このフライパンでもいわゆる普通の鍋よりは流しやすいとは思った。フライパンに貼り付いた卵は洗い流しやすいから全く意味が無いわけではないが、期待していたほどでもなかったな。まぁテフロン加工の親子鍋も結局は貼り付くって話だったから、個人的には懸案のオムレツ用のフライパンが手に入ったということにプラスして、ちょっとばかり卵とじ丼が作りやすくなった程度のものだった。


 焦げ付き防止のフライパンとして、T-falのをポチったあとにフレーバーストーンというのを見つけたのだが、これ値段が高いので、双方を比較検討することができていたとしても選択していなかったな。このフレーバーストーンのレビューを見たら、使用前に必ず「洗ってから乾燥し、油を引いて加熱して慣らす」という手間を掛けなくてはならなくて、T-falのもそうかと思ってパッケーヂを隅々まで探してみたが、前処理が必要だとは書いてなかった。しかし、必ず調理の際は油を使えとある。いくらテフロン加工が優秀でも油なしで使うなということらしい。が上記の有様なので加工が優秀なのかどうかはちょっとなぁ。さすがに今回の料理はだし汁で満たすので、油によるひっつき防止効果が期待できないというのは考慮のうちだとは思う。
 次あたり、だし汁多め、卵二個→一個あたりで試してみようかねぇ。