Campagnoloのパワートルク仕様クランクは、ウルトラトルクのそれより少々軽いのだが、取り外しがめんどうなのが難だ。前に自分はストレート製の工具を買ったのだが、重くて使いにくい。かといってカンパから専用の工具は出されていないという不親切仕様。ParkToolから専用工具が出ていたのだが、どうにも高くて購入に二の足を踏んでいたのだ。
が、Varのカンパ用パワートルク抜き用工具を見つけて、その最安点を探している際に見つけたのが、以前自分が海外通販を大々的に始めた頃に一度利用したTotalCyclingという店。CBP-3とCBP-5が目的のブツなのだが、これが法外に安かった。
発送はRoyalMail。CRCやWiggleと違って送料はキッチリとられるのだが、それでも安かった。
工具のパッケーヂ。ラベルが貼ってあるほうが驚くなかれ底にあたる。
クランクを抜く際のメイン工具。商品名は実はクランクにくっついているシールドベアリングの取り付け/取り外しが本道のもの。
爪の部分。本来の目的がベアリング抜きだから、爪は細いのだが、根元が太くなっており、これでクランクを抜く際の強度も確保している模様。ネットでggっている際にこの工具はクランク抜きには使いたくないというブログを見つけたがその思いはわかる。が、アルミクランクを抜くときはプラスチックのアダプターをクランクに嵌め、この爪はそのアダプターに引っ掛けるようにしているし、カーボンクランクは爪よりクランクのカーボンのほうがやられるだろうから、実用にはなるのではないだろうか。とはいえ、やはり大事を取って丁寧に扱う必要はありそう。
パワートルクのクランクでもカーボン製のはプラスチックのアダプターを使わずに、この紙を当てゝ爪を引っ掛けるようになっているらしい。パワートルクのクランクは、自分はアルミ製のしかもっていないので出番はなさそうだが、おそらくカーボン製のはプラスチックのアダプターが嵌る余裕がないほど隙間が狭いのかも。ちなみにこの当て紙は4セット入っているが、パークツールの日本正規代理店のHOZANの該当ページに印刷して切り取ってつかえるPDFファイルがある。紙の厚さはプラモデルの外箱の厚さぐらい。ボール紙ほど厚くなくてもよいが、ケント紙よりは厚い感じ。
なんか日本のネット販売店だと、HOZANのサイトに載っている定価より高い値付けをしているところがあって驚くが、探せば2割引程度のところは見つかる。が、TotalCyclingだと、CBP-3の定価より、CBP-3&CBP-5&送料が安かったというので購入に踏み切った。
ん〜、でもどうなんかな。クランクのベアリング交換ってなかなかしないことだし、よくよく考えてみればわざわざパワートルクのクランクを買わずにウルトラトルクにしとけば、煩雑な工具を買わなくてもよいからそうすべきのような気もする。ウルトラトルクが出始めた頃、軸と軸をネジでつなげる構造であって、そのネジが外れやすいという話も聞いたのだが、最近はそのような話も聞かなくなっているので、外れやすいという話自体がデマだったか、それとも外れにくいように改良されたか、まぁパワートルクはウルトラトルクの下位規格という位置づけなんで、ウルトラトルクに欠陥があるということにはしないだろうし。
CBP-3とかCBP-5はネットでの取扱店も少ないし、取り扱いをしているところでも高止まりなので、これを購入することを考えていた向きにはお勧め。パワートルクでアルミしか使わないって人にもVARの工具はやはり他より安い値付けだから一見の価値アリ。