恋と嘘 第11話

 これ、すべて高崎(と五十嵐)の策略だとしたら面白いのにな。
 ついに真田が脱落モード。もともと真田は婚約に乗り気じゃなかったので、初期条件だけ見たらハッピーエンドなんだろうが、そうでないのは見ての通り。しかしこのような流れだとあながちよい結末だと考えても不思議はないんだよな。結局真田はアテ馬でしたか〜となるのだろうけど。
 原作が続いてはいるが、別に原作どおりの展開になるとも限らないわけで(といっても原作の流れがどうなのかは未読のため自分には不明)、オリジナル展開でも構いはしない。よくよく考えて見ればこの作品って最初っから悪人がいないんだな。ひたすら状況もしくはシステムが悪い(というかすれ違いを生じさせてる)。そういう提示で視聴者に現状のシステムに甘んじることへの警告を発しているのかもしれないが、それは考えすぎだろう。
 しかしこのクライマックスを見てふと思ったのだが、こういう盛り上がりは盛り上がりで悪くはないんだけど、個人的には中盤の、本人達にその自覚がないのに鞘当てをやってるってほうがいろいろ妄想が働いて面白いんだなというのが新しい発見。方向性が明らかになってしまうと先が予想できてもう見なくて良いやってなるから、それはそれで昔からの手法なんだろう。
 そういや前回この政府通知システムが1975年から実施って書いてあったな。団塊ジュニアが生まれた後ってことなんで、以後出生数が減少するばかりになるという状況に合わせて対策がとられたって設定なのか。しかしそうだとすると第1話の冒頭かなんかにあった人口ピラミッド団塊世代がごっそりなくなってたってのがやっぱり排除の結果なのかとか想像できてなんだかなぁといったところ。