リトルウィッチアカデミア 第20話

 最后はテンプレかよ。
 だいぶ力が入ってたな。当主になるという、キャベンディッシュのその当主のあり方が示されてないのでそのへんなんともだが、少なくとも周囲に当主としての器があると認められることゝいう点では今回ダイアナはそのミッションを達成しているというのが面白いところ。
 アンドリューとアッコの会話では、アッコの直感が冴えているというか、むしろ推論を積み重ねる過程が面白く、これは引き込まれる。それでもダイアナに固執する理由をアッコが考えて、自分の行動にGOサインを出すために無い知恵を振り絞るところにその後の活劇前の溜めになっていて、これにはなかなか唸らされる。いやまぁそこにアッコの成長を持ってきますかというところか。
 門番突破はまぁっ普通のやり方。門番は規則にがんじがらめになっているのだから交渉しても無駄というところだわな。門番にいちおう止めたという体裁を与えて実力行使に出るというだけ。
 しかし新しいものと古いものという対照に関してはちょっとよくわかんなかった。キャベンデッシュ家の敵味方関係なく慈愛の心で接するというのは家訓ではあるだろうけど、それは古いものか?と言われると、???。大してアッコに新しいものを受け持たせているらしいが、彼女のどの要素が新しいのはこれまた???。特にアッコは近代技術を代表しているわけではないし、むしろこの物語世界だと古いものとされている魔法にあこがれており、魔女としては落ちこぼれというだけ。新しいものというならばそれはおそらく第2クール目で登場したクロエ先生がそうだろうし、アッコはクロエ先生を慕っているようだが、といっても彼女の技術をそれほど多用しているわけでもない。アッコの役割はむしろ新しいものとか古いものを何か代表するというよりはそれら、というか新しいものとか古いものというのではなくいろいろな要素同士を仲介する媒介役といったほうが個人的にはしっくりくる。自分のこのような見立てがもし正しいのなら今回は新しいものが欠落しているということになるが、まぁその見立てが正しいのかどうかすら自分にもわかんないな。
 まぁ普通にアッコとダイアナの成長モノとしてよくできているから、それだけでもいゝんじゃね?といったところではある。