リトルウィッチアカデミア 第12話

 くじが余る時点で、割り当てられている仕事は絶対に必要なものでもなさそう。
 なんかアッコを見ていると、日本の凋落の原因が集約されてるのかなと思わなくもない。夢だけは人に負けないと主張しながら、その実中身はポンコツで人に迷惑をかけることばかり。たまに役に立つと思ったら、それは本人の予期せぬことが結実したという。これ、出世だけが目的の実力のない人間がっ管理職や経営者、政治屋になって、その実、役に立つことなどせず、(役に立つと見えることが目の前の利益にがっつくだけで、長期的には環境を破壊することしかしない)日本を破壊してきた連中そのもの。
 で、まぁこの作品は成長モノだからして、アッコになぜか都合よく成長のための転機が訪れ、なんでか素直になっていくという展開。いやはや子供ってのは得てして思い込みが激しくて、周囲が見えていないことも多いから、これはこれで正しい流れなんだけど、個人的には粗が気になる出来。ちゃんとダイアナとの比較や、今回の山場における自分の見つめなおしはそれなりに考えられているんだけど、結局なぜそれがシャリオの学園時代の幻想を見せなきゃなんないのか、アッコのあこがれだから影響力は強烈だろうが、ちょっと安易なんじゃね?という気はした。そういう人格に関わる重要なところにまで魔法で解決というのは…この作品のモチーフからするとそうそう目くじらを立てることもないのだが、やはりそこは世界名作劇場よりは一段格が落ちると感じてしまう。