月がきれい 第12話

 終わりの小劇場はないのか。
 うーん、なんか予定調和。いやまぁこの作品がフォーマット通りなんてのはわかっていたので、母親が噴け上がるのはわかっていたんだけど、しかしそこは最近のドラマというのか、早いうちから妙に理解を示して、主人公にとってなんの壁にもなっていないという。茜の台詞にあるとおり、家族の理解云々ということなのだろうが、どうにもあまったるくてね。いや、だからダメだっていうわけでもなくて、そのへん確かにうまくまとまっているとは言える。
 しかし、親はスポンサーなんだから、二時間もかゝる通学費用や、今でこそ国費の投入でそれほど差が無くなっているとはいえ、公立ではなく私立への志望なんで、それなりに説明しといてもバチは当たらないと思うのだが、そのへんどうなんかね?。で、本人もまさか茜と同じ高校に受からなかったらのことを考えてなかったわけでもなかろうし、この親のレールの敷きようも現実描写としては悪くもないのだが、物語としてはホント生ぬるいというか。いや、なんか親も大変だなということなのだろうけど。
 これだけ予定調和だとまさか次回安曇が落ちる展開はさすがにないだろうと思いたいが、しかしそれだとなんかあまりに順調すぎて物足りないなと思わないでもない。