夏目友人帳 陸 第11話

 そっか、背負うのがしんどいのなら燃やすという手もあるのか。
 次期はどうなるのかと思ったが、この様子だとあまり期待してもなという終わり方だった。いちおうレイ子ではない夏目の親族の存在を示して、夏目サイドの物語も用意したからいつまでも連載は続けるんだろうが、アニメとしては友人帳については一段落させて一区切りつけた感じ。でも自分は伍・陸とアニメ化されるとは思っていなかった*1から、原作の人気や円盤の売り上げなどでアニメ化がないとはいえないとは思う。
 個人的にはこの陸のシリーズのトラブルシューティング重視の構成が、伍よりは好みだった。これぞこの作品の持ち味と感じていたので、夏目周辺の話は正直あまり興味がないというか、ある程度(おそらく)現代の若者のあり方に添いつゝ、社会のあり方をそれなりに反映させていたのだと思うが、むしろ社会のあり方については消えゆく妖怪たちに仮託すべきだし、実際にしていたとも思うので、今一ノりきれないという感じ。
 最終話も見終わってみれば二話連続で見ごたえもあったしなかなかクールを〆るのにふさわしかったなという印象。研究家の心象を視聴者に予測させながら、ちょっとした意外性を持たせたのも少しやられたなというところ。
 なんのかんのいってこの作品が自分は好きなんだなと思う。かといって原作に手を出すかというとそうでもないのだが、アニメ化されないというのが確実になったら原作にいくのかな?。人気連載になっているのだろうし、そのへんあとから追っかけるのもそんなに手間がゝゝらない感じ。

*1:コミックスの限定版付録としてアニメ円盤が付き出したから、TV放映はもう目がないと思ってた