響け!ユーフォニアム2 第13話

 うん、まぁ、きれいに終わったね。
 送別会で今までのおさらいをやったり、タイトルの件とか、まぁ確かにうまく風呂敷を畳みましたね…とは思うんだが、あったらあったでよいがなくても別に困らない最終回のようには思った。前回でクライマックスを持ってきてあすかのミッションも主人公のミッションも終わらせていたから、今回は後日譚らしい後日譚で、敢えて言うならば、主人公のどこか醒めたところをぶちこわして乱れさせるってところが魅力だったかも。が、それも前に一度やってるからサーヴィスでもう一度見せてあげるって感じ。上記のとおりあったらあったできれいに閉じているから、蛇足という風にはさすがに感じない。
 前クールは自分の吹奏楽経験を思い出しながら、あ〜そうだったとか、コンクールに熱心でなかった部活動だったからそこは知らなかったなぁとかという観点で楽しんでいたが、今クールは人間模様が主になっていて、個人的にはなにか別世界のような印象で、それなりに楽しめはするんだけど今一しっくりこない感じ。お行儀がよいと感じてしまったが、しかしこれは自分の感性が麻痺してしまっているようなのが原因だとは思う。いろいろ手の込んだ作りですべての側面においてクォリティは高いが、なんかこの作品ならではの突き抜けたところが欲しかったという気がして、さすがにそれは贅沢な悩みだと思う。