メルヘン・メドヘン 第1話

 ん、なになに?、石鹸アニメなの?。
 原作未読。めんどくさいもので、結構感想対象作品を選ぶのが大変だったりする。現時点で第10話でとりあえずの終了となった、制作が間に合っていなくて話題になった作品ということなのだが、原作がそこそこ人気があって固定ファンがついているってのも一つ、新番チェックをしたときにちょっとばかし期待していたというのも一つ、よりもいとか少女終末旅行などの当たり作品が集中した期の作品だからってのも弱いが一つということで、取り上げてみた。録りだめしている作品も時間が経つと興味が結構薄れるし、2クールあるとハードルが上がったりするので、タイミングに困るんだよな。
 で、OP映像を見て、なるほどこの時点ですでに間に合ってなかったのかと納得。今どき初回から外すと途端に見切られる時勢なので、第1話は平均よりもずっとクォリティに力を入れるものなのだが、そういう観点で見ても微妙。制作側で初期の段階からいろいろトラブルがあっったのかもしれないが、なんともねぇ。が、自分は基本作画崩壊とか優先度が低いので、それこそ原作のテキストの完成度が高いのだったら、脚本レヴェルでやらかさなければそんなに物語としてのクォリティは下がりようがないはずだがなぁという気はする。
 さて、そのシナリオ部分だが、ちょっと唐突すぎて判断が難しい。テンポが今一なのはひとまづ置いておくとしても、自己紹介を簡略化していきなり現実社会から魔法世界へと移動するのが謎。というか、今の段階でそれを明らかにする必要は全然ないのだが、異世界への移動が可能であるということは、主人公がなんらかの試練をクリアするとか、なにか資格があるとか、それとも行き先の世界になにか欠けているものがあって、それを主人公が補うことができるとか、そういう説明付けが必要であり、まぁいちおうなんらかの資格があるという方向性ではあるようなんだが、主人公にその資格アリというオーラがあまり感じられないのがしんどいところ。まぁ「物語」自体がモチーフらしいので、物語に必要な諸々の事柄を当然にして念頭に置いた上で、そのセオリーに従うか、それともわざとセオリーを外して新しい境地を開こうとするのか、そういうのは期待しないわけには行かないので、そこは一つその方向性を忘れずにいたいという所存。