幸腹グラフィティ 第8話

 きりんの新妻感、ぱねェ。
 リョウこそが正妻ポジゝョンだと思ってたんだけどな。それはともかく運動会の弁当をリョウのためにきりんが作るというお話。骨格はどこにでもあるお話でしかないんだけど、岡田麿里はさすがというか、過剰気味の演出と視聴者に補助線を引かせる脚本でうならされるばかり。例えばクラスメイトは普通の味と感じているのに、リョウが興奮している様子だとか、リョウの聞こえないはずのつぶやきにきりんが応えるというところとか、たった「自分が大切に思っているひとが作ってくれる飯がこんなにうまいとは」というのを表現するのにこゝまで気を遣るかと驚くばかり。過剰気味の演出といっても誇張しているわけでもなくて、むしろしっとり感があるぐらいなので、静かな揺さぶりをかけられているといったところ。今回ばかりはテキストが食う描写を圧倒しているという印象だったかな。