エスカ&ロジーのアトリエ 第6話

 エスカに父がいたのか…。
 おそらく今回は「個性」について話を展開していた模様。肥料や農薬では効果が限定的→栄養剤(おそらく土壌改質剤)、摘果りんごを使って生食りんごの出荷時期である秋だけでなく夏にも商品が出荷できる、料理コンテストと大食い大会は男と女の両方に対応したもの、ウィルベルのデザートは一つ一つの味に変化があり、量産不可能、一品物の絵本、エスカ専用のパイロットファーム…など、見どころが満載。
 普通収量増加だと、作品中言及されていたように肥料・農薬の手順を踏むのが常套(肥料で収穫が増えるが、害虫が発生、農薬を投与、しかし土が痩せたり、農薬で生態系のバランスが崩れるとかという流れになる)なのだが、もうそのへんの問題はかなり語りつくされているので、そのへんの試行錯誤をむしろ見せず、おだやかな結論に持っていっているのが和む。ちなみに砂漠地帯だから、おそらくもともと害虫駆除用の農薬も除草剤もほとんど必要ないはず。
 なんか地方振興というよりは、人間のよりよい生き方とはというのがテーマに思えて仕方がなくなってきた。QOLだとかロハスだとか、そういう特別な呼称をつけてともすれば流行に乗せようってんじゃなくて、もっと一人一人が無理なく仕事したり人とつきあったりして、穏やかに日々を過ごすとかそんなの。
 いやまぁ確かに述べられていることは目新しいというほどのもんでもないんだけど、このぽやゝんとした雰囲気でヘンに緊張せずに、かといって退屈するわけでもなくなんかちょっとスッキリするような感じで、視聴対象に選んでよかったとつくづく感じ入る作品かなぁ。