僕らはみんな河合荘 第2話

 うーん、河合律に萌える漫画、以上!。
 って感じだが。で、可愛こちゃんの取り合いにならないよう城崎のキャラ付けと、ヒロインを引き立てる女脇役って配置がいやもうなんていうかね。競合相手がいないどころかむしろ理解があって見守ってくれる環境でヒロインと仲良くなる機会を得るって、妄想全開な設定だワナ。
 が、いやなんていうのか、そういう居心地のよい設定を提示されているという部分が大きいせいか、見ていて安心できるというか。交わされている台詞も基本見ていて安心できるものではあるし、時々人の傷をえぐる地雷っぽいものがあるにせよ、それはすべてギャグに昇華されていて、ストレスを感じないところはさすがのバランスといったところ。
 まぁ難しいとは思うんだけど、現代社会の病理に切り込むメッセージ性とかは全然なさそうだが、コミュニケーションスキルの手本を三次ドラマやアニメに範を求めそうな中高生あたりには教科書的な意味合いがあるのかなと思わなくもない。恋愛ラボからしてそんな感じだったような気もするしな。ラブラボはそのへん対象年齢があまりに低かったわけで、この作品はもうちょっと高目といったところか。めぞん一刻あたりを想起させるのだが、さすがにそのへん時代の変化が感じられる。基本潔癖方向に寄っているのだが、とはいえ、潔癖を突き詰めれば要らないのは人間(性)そのものになってしまうわけで、そのへん主人公周辺にがさつな部分を受け持たせ、やりすぎないようにマージンを取っているってところか。
 いや、肩肘張らずに楽に視聴できるって点では大いに気に入っている次第。社会性を織り込むべきテーマを扱っているのに不十分な作品と違って、人間性を扱っていながら、不必要にエグさに切れ込まないのはむしろありがたいというか。