蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第8話

 飲みニュケーション失敗の巻。
 コンゴウ(とマヤ)を招いての会話なんだけど、コンゴウ側はアドミラリティ・コードに忠実なのはともかく、その意味がわかっておらず、群像側は群像側で攻撃を受ける理由がわからないという。単純にディスコミュニケーションではあるんだけど、どいつもこいつも世界を把握していないという混迷を表しているのは、現在の世界的状況と似ていると考えていゝのかな。
 イオナイオナで、命令に従っているだけとはいゝながら、なんというかそれが霧の艦隊特有の刷り込みによるものなのか、もっと感情に根ざした部分なのかこれまた視聴者を混乱させているような描写。まぁ人間にしたって、生きる意味を絶えず心に留めながら生活しているわけではないし、やれ仕事漬けだの夢だのゝために生きていると考えていても、それだけのためにすべてを犠牲にするというのもなんだかなぁと歳を取れば思ってしまうわけで、しかし、そういう人生訓というかそんなのじゃなくて、やはり問題の焦点は現代社会の混迷なんだろうなと思いながら、いやはや結構コンゴウが堅物に描かれていながら視聴者に考えさせるような間を作っているんだなと感心した次第。