蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 第9話

 おそらくレゾン・デートルの答えとしては実存主義の立場から一番個人にフィットした考え方を恋愛脳のタカオに言わせている点について。
 コンゴウにとってはむしろイオナが責め立てるよりはタカオの問いかけのほうが理解しやすいんじゃなかろうか。そしてコンゴウは保守的な考え方で、だからといってその考え方が現在の世界の混迷の原因と考えるのは実は間違いという構造が面白い。まぁコンゴウのような原理主義、恫喝による内部統制だと誰もついていかんワナ。
 やっぱりアクションが理念の修飾に終始していてバランスのよさを感じた。そういやこの作品って、結構キャラをCGで動かしているっぽいが、ほとんどそれと気づかないレヴェルになっていて技術の進歩を感じる。全部機械で置き換えられるってわけでもないんだけど、作画などに人間が要らなくなるってのは喜ばしいことなのか悲しむべきことなのか今一わかんないな。