夏色キセキ 第11話

 これで就活はバッチリ。
 うーん、最后まで泣かせてくれる。記念にオーディションを受けようと思っていたに違いない緑が、会場についてビヾる様子にビックリ。おそらく本気でアイドルになるつもりはないんだろうなと思ってはいたんだけど、そこであの台詞はないだろ。あれで泣かないやつがいるのか?。そりゃもちろんあゝいう態度でオーディションを受けるのは、本気でアイドルを目指してる連中に失礼だろと思わなくもないんだけどサ。
 しかしなんだな、冷静に考えてみればいくらこの結びつきが尊いものと言えども、中学生の間のことだけではあるんだよな。将来結婚でもすれば、お互い離れ離れになるだろうし、結婚しなくてもそれぞれ喰っていくために自分の道を捜さねばならない。そこで4人が一緒にお互い人生ともに歩んでいく共同体として仲良く暮らしましたとサ…でもいゝんだけどさ、でもアニメスタッフもそういう物語は全く考えてないわけだろ。直接的な利害関係がないからこそ、自分の事情を無視して相手のことを考えられるってのは、大学生までの脛齧りの特権ではあり、そういうのをひしひしと感じるのが、オッサンとなった今ではあるんだよ。それだけに、彼女達の精神的な繋がりを青臭いという見方をするんじゃなくて、だからこそ美しいと感じてしまうんだよね。もちろんそういう時代にもう戻れないって羨望はなくもないんだけど、いや、なんつーか、たゞ彼女達が金髪との別れを惜しんでひたすら日々を慈しんでいく様が描かれるので、こちらはその様子に浸るばかり。
 さて、次回最終回なんだが、本当に夏休みが終わらないというSF的な展開になるのか?。今までも御石様のキセキはなんらかのアクションで解除されてきたので、さすがに永遠に続く夏休みって展開にはならないとは思うんだが。期限が切られているからこそ、その刹那を大切に過ごすってのが主題だろうから、まさか4人が永久ループに入ってニヤニヤって展開にはしないだろう。しかし、4人の母親が御石様になんらかの関係があるかもって心の片隅にあったんだけど、母親同士幼馴染っぽくなかったし、やっぱ関係なさそうだな。まぁ永久ループから離れるってことがわかるぐらいで、どんな終わり方をするのかさっぱりわからん。いやはや、もうこの作品の虜になっちゃってますよ。