Witch Hunter ROBIN 第8話

 ウィッチが医者だったというお話。しかも患者を助けるために他者の命を必要とするという。ロビンが医者を非難したように、確かに人の生死を個人が決めてよいものか?という問題はあるけど、いやね、じゃぁ法に従ったらよいのか?ってのが今となっては問題で、警察や検察が身内の利益のために法を捻じ曲げているってのを見てしまうとね。しかも特権階級が自分に都合のよいように法律自体を変えてき続けているしね。その結果自殺者が出ても、それは自己責任なんて言説が罷り通るとあっちゃぁちょっとロビンちゃん、あんた若いねぇというしか。…という歳になったのかね。
 善人といえども一介の医者が他者の生死を司っちゃぁいけないんだったら、悪人が権力に任せてやりたい放題やるのが許されるのってどーなの?ってのは、今回は医者自体を青臭く見せてバランスを崩しながらも、結局自己犠牲で美しく散らすってのが、まぁ昔の脚本らしいなと思ってみたり。まだ権力に対して無邪気に慈悲があるなんて少しぐらいは思ってた時代なんだろうなと。STNという組織自体が超法規的組織だったりするんだろうし、超法規的って、言葉はなんかアレだけど、違法組織ってことだしな。おそらく神に仕えるって生活をして、日本に派遣されたのも仕事って考えているに過ぎないから、自分の組織の怪しさに気付かないって姿をロビンに与えているんだろうけど。やっぱ青臭さはどっちもどっちなのかね。かといってSTNが権力のガリガリ亡者って感じもしないし、ウィッチに対して優しさがないわけでもないし、自分たちのやってることに矛盾がありそうだと心のどっかで思いながらも、でも自分たちの組織の存立基盤については寸分も疑っていなさそうなのが今回の(これからの展開に対する)引っ掛かりというか違和感を与えるって構成なのかも。