ちはやふる2 第1話

 ちはやふるの札を取るとき、おそらく読み手の発声直前に手が動いていたという描写なんだろうとは思うんだけど。
 自分は連続して視聴してるんだけど、コレ、第1期との間が大きかった人は衝撃もひとしおだろうな。自分がびっくりしたぐらいだ。前期はかるた自体の面白さ、勝負事の真剣さなどが主眼に置かれていたようだけど、第2期はこの第1話を見る限り、ドラマ性に振っている感じがした。もちろん第1期も各キャラのビルドゥングスロマンとしてこれでもかというほど迫ってはいたのだが、さすが新入生が入ってきて多様性が増した。まぁ歌(俳句にせよ短歌にせよ)は限られた文字数で瞬間だの風景だのを凝縮してしまうという性質柄、そういう描写は百人一首を題材とする本作にはまことに似つかわしいというか、本領発揮というか。
 仲間の考えがマチマチでありながらも、衝突が少ない心地よさだとか、それらを全部まとめて呑み込んでしまう千早の懐のでかさだとか、もう盛りだくさんで口あんぐり。新入生の菫のクローズアップとかも躊躇が無いし、初回とはいえこんなに飛ばして大丈夫なの?と思ってしまった。が、第1期が盛りだくさんで押し通したから心配すること無いのかな。充実のひとゝきだったねぇ。