パパのいうことを聞きなさい! 第2話

 本当に星になった主人公姉&義兄。
 流星群って、空のある一点から放射状に降り注ぐんだけど、野暮なことをいってもな。今思えば姉による、やれ家族はいゝものだとか、早く結婚しろとかいう台詞は、今わの際の言葉だったんだな。
 というわけで、三姉妹と主人公の同居生活確定。なるほど三姉妹の両親を退場させるわけだ。なんか強引だな…とも思ったんだが、主人公が引取りを申し出るとかという展開を見ても、王道展開といえばいえなくもないかな。レアメタルの買い付けだったら、なんか中国っぼいな。国際線はともかく、一昔前は国内線、結構落ちてたみたいだし。
 「我が家のきまり」とか、まぁ今ドキっちゃぁそうなんだが、あれ、実父も従ってたゞろうから、なんか切ない気分になるな。あぁいうのが罷り通るってのはそれを許容するだけの余裕が日本にある、つまりそれだけ豊かだってことなんだけど、あんな決まりごとを言わなかっただろう昔と今ドキと、どっちが幸せなんだろう?と考え込まざるを得ない。
 で、三姉妹が両親にやれなかった新婚旅行を出張で…という思い遣りも、我が家の決まりのことを考えると素直に感動もできなくなってしまう。結局新婚旅行とやらも日本が豊かであるからできるってだけで、彼ら自身の言葉を借りれば、別に夫婦一緒に居られるなら旅行しようとしまいと構わないはずで、結局三姉妹の思いやりってのは豊かさゆえに成り立つだけのこと。彼女達はいわば消費社会の申し子に過ぎないわけだ。が、母子家庭というより、姉弟家庭だった主人公とおそらく平均以上のサラリーマン家庭の穀潰したる三姉妹との経済感覚の格差が物語をドライヴしていくんだろうと思ってみたり。
 で、三姉妹を引き取って、しかも主人公が大学に在籍したまゝやっていけるんだろうか?とふと思ったんだが、おそらく父親は保険に入っていたゞろうから、物語中では語られないかもしれないが保険金でやっていけると考えたほうがいゝのだろう。
 なんかシニカルに眺めてしまったが、エンターテインメントゝして十分に楽しめた。家族の成立条件に血の繋がりが必要かどうか?みたいなテーマが提示されていて、オヤと思ったのだが、覚えていたらまた考察してみたい。