たまゆら〜hitotose〜 第7話

 結局告白できたのはゲストキャラだけですか。
 竹原憧憬の路編。いつあるのかとググってみると、画像検索あたりだといかにも狙った絵がたくさんあって生暖かく見守ってしまうんだが、それはともかく10月の終わりごろらしい。時期的には微妙にカブっているのかどうかというところだが、秋雨前線が通り過ぎた後ぐらいか。雨が降る時期は祭としてフツー避けると思うのだが、やはりまっとうに考えると運悪く雨が降ったという設定だろう。
 雨が降り出したところで、自分的には雨上がりを劇的に演出するための小細工と思っていたのだが、どうするか見ものという感覚で視聴していた。この作品だと雨上がりを派手に演出するわけはないし、かといって抑揚なしに雨が上がるというのもあまりに芸がない。まさかこのまゝ雨が降ったまゝ中止にするのかもしれないが、それはそれで面白いかもと思っていたところ、やはり降雨を止ませた。
 えーっと、流れとしては雨上がり待ちに寝不足のぽってが居眠りをし、その中で夢を見ると。夢では幼少時に死別した父に成長したという報告らしきものをするわけだが、父との別れに区切りをつけたところで、友人に起こされ、祭に誘われるという流れ。うーん、ぽってのインナースペースに入り込むという構図は予想できなかったな。いずれにせよ、悲しみや苦しみは時が解決するしかない、そして癒すのは(他)人であるというのはなるほどこの作品らしいとは思った。病気が治る喩えに、「薄紙を剥ぐが如し」なんて表現もあるけど、そういうのも孕みつゝ、派手なダイナミックさを感じさせないという、いわば「気がついたらそうなっていた」って転換の仕方が、スタッフに示されてなるほどゝ思った次第。
 非難するってわけでもないんだけど、少女4人組が照る照る坊主をつくったり、ほぼろに行くあたりの同調圧力にはちょっとヒいた。これは自分の性格に因があるとは承知しているのだが、こういう女オンナしたところに閉口させられた経験があるとちょっとね。まぁ誘いあわせとそれに応ずるってのは人付きあいの基本だとはわかってはいるんだけどねぇ。いや、実際自分だって気の合った友人とアレ食うかコヽ行くかってのは抵抗なかったりするんだけど、それは長いつきあいの上でお互いの得手不得手がわかっているという履歴もあるだろうからね。もちろんこの4人組も始終一緒に居るからして、そういう摺り合わせは終わって阿吽の呼吸が会得できているって設定だろうけども。