来たよ、キタキタ!、Selle An-Atomica Titanico X。

 仕事帰りに郵便局に寄って荷物を受け取ってきた。ちなみに関税は一切無し。局員のかたが荷物を持ってきたときに、小包上部に赤いシールが貼ってあったので、税付のアレかと思ってしまい、ついつい「いくらですか?」と訊ねてしまった。

 Packing List Enclosedの袋の印刷だったのがフェイント。Priority Mailのシールが直方体の各面に貼ってあってクスリとさせられる。Firstclassと区別してるんだろうな。

 箱の蓋をあけるとなんかボール紙らしきもので覆いがされていた。いやがうえにも期待は高まる。

 サドルは1パケごとに袋で保護されており、注文した2パケ分がさらに袋に入れられているという念の入れよう。多分配送途中で水濡れする場合を想定してのものだろう。確かに取り付け説明書は同梱されていなかった。そういや納品書らしきものも無かったな。ちなみに台紙に書かれてある製品名のTitanico Xの“X”は手書きだった。

 サドル後部に押されたXの文字。ちなみにサドル前部にはTitanicoの押し印がある。

 Brooksも紙のパケにサドルが引っ付いているという構造なのだが、これもそう。Birthdayと書かれてあって、購入者のか?と一瞬訝しがったのだが、そんなこともなく、サドルの製造日らしい。このシールの左側にはS/Nがあって、当然にしてサドル裏側に張られている数字と一致している。サドル裏側のシールが使用などによって剥がれた場合に台紙の番号を確認しろということなんだと思う。

 サドルの後部から裏側を撮影してみたの図。Brooksは一枚の革を型押しゝて前と後ろを鋲で固定してのハンモック構造なんだが、このTitanicoは二枚の革を貼り合わせているらしい。この“X”は体重が重い人用なんだが、どうも裏の革よりは表の革が厚めになっているように思う。無印Titanicoを持ってないのでなんとも言えないが。
 もっと詳細を撮影したかったのだが、袋を開けるのがもったいなくなってしまった。到着したらスグにでも裏にSNO-SEALを塗ろうと思っていたのだが。で、袋の外からサドルを触ってみたのだが、なんか柔らかいような気がする。このサドルの特徴である、縦方向の切れ込みをスロットゝいうのだが、もちろんスロット周辺を押すとた易く曲がる。スロットから離れたところも手で押すとスロット方向に押される方向でサドルが凹むのがわかる。で、そうじゃなくって、部分的に指で強く押すと、その部分の革が凹むので、使っている材料自体も柔らかいんだと思う。これはいちおうBrooksのSL-01に取り付けてあるTeam Proも触って比較したから(主観的ではあるが)差があると言ってよいだろう。但しSR600に取り付けてあるSwiftはTeam Proよりは柔らかい。革自体が凹むというよりは、サドル全体がたわむという感じだ。でもまぁTitanicoのほうがより凹むのは間違いない。
 使用感を試してみたいところではあるが、今のところBrooks優先なので出番はいつになるやら。でもBrooksより柔らかいとなると耐久性はそれより落ちるのは当然のことなので、厚い皮を使っていると思われる“X”を買ってよかったと、今のところは思っているが…。やっぱ使わないとなんとも言えないわねぇ。