Steins;Gate 第24話

 実は全24話だとは思っていなかったという。
 25だか26話はあるのかと。だから、まゆしぃ救出ミッションから後のお話はなんだか駆け足っぽくて物足りない。で、前の第23話がこれまた密度が大きかったので、今回の仕掛けの小規模さには肩透かしを喰らったような気分だ。まぁいつもどおり思いつくまゝダラダラと書き殴っていくので、一貫性のなさにはご承知を。
 前回予想したのとはちょっと違っていたが、紅莉栖を死んだように見せかけるという方向性は合っていたな。今までが意外性を重んじていたようなので、もしかするとこの最終回も驚きの展開なのかもと少し期待もしていたのだ。が、タイムマシンで過去に遡るという大仕掛けでありながら、実際にやったことってのはおかりんの一人芝居なのだ。で、ラボメムにバッヂを配ったことぐらいか。これは今までの仕掛けからするとあまりにショボい。
 しかし、よくよく考えてみると、これはむしろ小市民の小さな勇気の積み重ねが社会を社会足らしめているってことが言いたいんだろうなと気付いた。まぁこの作品の目的のひとつが、オタクに向けての自己変革のスヽメだったりするわけで、そういう意味ではまさに伝えたいことそのものなんだろうなと思わなくもないが、しかし基本一般人全体に言えることでもあるわけで、なかなかよくできている。
 で、第三次世界大戦は防がれたなんてことになっているが、これまたよくよく考えてみればアレで防がれたなんていわれても正直実感は湧かないし、「そんなの妄想だろ」で済まされる問題だ。が、タイムマシンが実用化されたら大国が開発競争して戦争沙汰になるって理屈立てはよくできてる。
 ダルの嫁が誰か?ってのは、もうまゆしぃで確定だよな。ダルの好みがモロまゆしぃのあり様と重なることゝ、本当の兄妹ではないにしろ、施設で兄妹同然に育ったのがまゆしぃとおかりんだから、鈴羽がおかりんを母の兄という立場で見たのなら、確かにおじさんと呼んで不思議はない。鈴羽が7年後に会おうと言ったのも、ダルとまゆしぃが結婚して子供として生まれてくるとかそんなのだろ。
 で、終わり方がまた静かだったねぇ。もっと盛り上がってしゅーりょーかと思っていたんだけど、なんかフツーにボーイミーツガールものという形になってたな。結局のところ今までのお話はやたら吹かしてたけど全部おかりんの頭の中の中二病的妄想でした、なんて構造にもなるわけだ。タイムマシンなんて現代科学の範疇では絶対不可能*1なものであって、しかもこの作品の平行世界だとかタイムリープとか矛盾がてんこ盛りの設定だ。中二病的発言をしていたおかりんが物語中盤では中二病的発言が消え、最后には中二病的発言の必要性がないのに敢えて中二病的発言をするというふうに内面は変わっているが、外見的には元に戻ったという形になっている。成長後のおかりんの物語はむしろこれからなわけであり、いや、二人とも世界線を移動してきた記憶があるから、もう迷わないとは思うんだが、まぁ確かに静に〆るというのはその通りだという気はする。
 いや、どうなんだろ?、ドラえもんの道具で散々派手な経験をしたのび太が、これからはドラえもんの便利な道具無しで生きていくんだよって終わりかたなんだろうな。あ〜、やっぱりとりとめが無い。総評は一旦おいてからにするか。

*1:光より速い物体があったとしても、それが光を追い抜くときに現象が逆回転して見えるってのを過去を遡るって表現してるだけだろう。その場合だって光より速い物体を基準とすれば別に時間が逆戻りするわけでもないし、そもそも現象が逆回転して見えるってったって光が目に入らなかったら見えもしない。