組み換え後のカセットの使用感。

 一言で言えば、「組み替えてよかった」。
 でもまぁ不満が無いことも無くて、やはりローギア29Tでは小さすぎるというもの。こればかりはしょうがない。SRAMのように36Tでなくとも、せめて32Tぐらいは欲しいが、カンパを選択する限り見果てぬ夢なんだよな。カンパが11sにしたときに、32Tも使えるRDを出してくれりゃあ万々歳だったのだが、あくまでレース機材だろうから出さないだろうとは思うがね。あのシマノですらロード用の最大コグは今度出たTiagraの30Tだもんな。

 ホイールをフレームにセットしてチェーンをトップギアに嵌めた図。どうもSL-01だとフレームと16Tは干渉しないらしい。この分だと18Tトップでもいけるんじゃないだろうか。
 さて、走ってみての感想だが、やはり「この中間のギアが欲しい」はさすがに無かった。1T刻みにしてまだ中間なんて物理的に無理だが。かといって、これだけ刻んでいてもそうそうチェンジするってことも無いのが不思議だ。もうちょっとちょこまかチェンジするかと思っていたんだけど、疲れてくるとチェンジする余力がなくなってくるんだよね。でもさすがに「このギア比は違う」って感覚は無い。あれば無意識にでもギアチェンジしてるんだろう。
 いや、確かに23Tもよく使ったのだが、自分的には

16,17,18,19,20,21,22,25,28,32

 の構成のカセットを作って欲しい。
 さて、追い風であるが、アウター46Tに嵌めていろいろ後ろを切り替えてみたが、常用はやはり20Tや21Tを元に18Tぐらいまで使っていたようだった。平地追い風で最高速チャレンジをしてみて16Tトップでも自分には十分なように思われた。40km/hでも16Tだと回し切ったという感覚は得られない。それだけ貧脚だと思ってもらわねば困るが、正直なんか意外な感じだ。自分だと40km/hは頑張っても数分しか維持できないだろうからこれで十分なんだろう。さすがに下り坂では使い切ってしまうだろうからギア比3.00以上を達成できる14、15Tぐらいが必要だろうがどうせ足を休めるのに使うだろうし、10sだと22Tのある安心感は捨てがたい。日常使うにはキョーレツな追い風を得る場面なんてそう無いだろうから今のところこれで問題ないと思われる。
 で、インナー36Tだが、今日の走行前からやはりもっと小さいのが欲しいというのを考えていた。といっても110mmPCDだと最小は33Tなので、入手の容易性からすると34Tだろう。正直36T→34Tとなったところで、変化は5%ほどだから軽くなるといった実感はほとんど得られないに違いない。で、使用してみたが、やはり向かい風では23T、26Tを使う場面もあるが、それより軽いコグも使ってたと思う。実際にトップ側3枚に入れることはほとんど無くって、かといって平地でインナー36Tに入れてトップ数枚を使うこともほとんど無かった。やはりアウターに入れて21Tを中心にコグを埋めたのがアウターでの使い勝手のよさを生み出したのだと思う。たぶんインナー34Tは自己満足の範疇なんだろうが、下りは足を止めていても困らないが、坂を昇れないのは大いに困るのでやはり気休め程度であったとしても、少しでもギア比を小さくしておきたいのは人情じゃなかろうかぐらいには思った。やっぱ今日坂を昇ってみて36T-29Tじゃぁどんどんスピードが落ちていくもんなぁ。
 うーん、でもなんだろ、正直言ってこうなるとカンパに魅力がなくなってきた。自分のカンパ支持の最大のポイントはエルゴパワーの握りやすさ&一気に多段変速なんだけど、ヴェロ・ケンタ・アテナの廉価コンポだとUPもDOWNも一段変速になってしまったし、そうなるとシフターは通勤用SR600に使っているSRAMのほうに魅力が感じられてしまう。変速レヴァーは一本だし、今だと変速に慣れてしまったし。問題は現時点での実勢価格がカンパだと15000円程度、SRAMだとAPEXで20000円、Rivalで24000円ほどゝ、SRAMシフターのほうが高いということだ。が、多段変速であればカンパは実質Chorusを買わねばならず、また11sだからカセットも高い。低ギアで言うと、多分SRAMのシフター+RD、で、シマノのアルテカセット16-27とシマノもしくはSRAMMTB用カセットで実は上述の

16,17,18,19,20,21,22,25,28,32

 を作ってしまったほうがトータルコストもそんなに変わらず、サードパーティーの部品も使えるという意味での選択肢を考えると、良いように思われる。いや、なんか今まで無駄ガネをふんだんに使いまくってきたというかなんというか。あーあと、クランクはぜひPCD94のが欲しいですなぁ。インナーが34Tよりも小さく出来、まぁPCD94の最小歯数である29T*1とまではいかなくても30Tぐらいにできれば、ギア比1.00より小さいのが実現できるので坂では重宝するだろう。
 でもまぁ今のところ坂を避けて乗る場合、16-29Tというのは使える構成だとは思った。
 あ゛〜、そうそう、今日は路面の凸凹で自転車がガラガラ音を立てるということがなかった。実は昨晩カセットの組み換えをしたときにちょっとロックリングをキツめに締めたのだが、どうもそれが利いているみたい。まづロックリングを外すときに、モンキーを使わなくてもロックリング外しを手で回してスッと回ったからなぁ。たぶんコグが音鳴りをしてたんだろう。恐ろしい話である。

*1:自分が使っていた44T-29Tは今一変速がギクシャクしてたように思う。