で、結局自転車旅としては

 距離が短かったということもあって、自分としては余裕を持ってという気持ちだった。が、終わってみれば結構時間に追いまくられた。
 30kmといえば、普通に走って1時間半ぐらい。これが微妙な感じだ。有田から和歌山までの帰路、途中で止まって撮影したりしたのだが、この30kmに2時間ほどかゝってしまった。まぁ文字だけでもなんなので、ちょっとばかし楽しめればとは…。

 和歌山城。結局中には入らなかった。

 和歌山マリーナシティ。ヨットが多数停泊するマリーナではあるんだが、遊園地にもなっている。

 紀三井寺を望む。
 というわけで、観光と言ってもそれぞれの場所で楽しむって感じではない。例えば和歌山城でも紀三井寺にしろ、中に入ってしまったら小一時間ほどは使ってしまうわけであり、昼飯・夕飯にも時間をかけなきゃならないし、この季節太陽が沈むのは早いし、暗くなってくると風景を楽しめなくなるしで、一日100km走行するってのは自分の歳ではというのもあるが、体力的にも各地を楽しむ時間的余裕を考えても結構キツい感じだ。走りたい気分の時にはいゝが、観光もするとなると一日あたり60km〜80kmぐらいがいゝように感じる。自転車を使っての旅行は学生のとき以来しばらくぶりだったのだが、もしかして一日150〜200km走れるかも…という甘い見通しは捨てざるを得ないなぁ。
 で、自転車関連なのだが、基本ワイドレンジ化には満足した。通勤など気持ちにも体力にも余裕があるときには飛び飛びの歯数は「コレジャナイ」感もあるのだが、旅をして、そしてアップダウンなんかで頻繁にギア比を変えなくちゃならないときには、ギアチェンジをして軽くなったとか重くなったという実感を確実に得られるほうが自分にとっては重要なんだなというのを確認した次第。前のアウターギアが40Tと小さめのこともあるんだろうが、今回はそれほどきつい坂もなく、結局インナーに落とすことは1回も無かった。ローギアの36Tに入れる*1ことも2〜3回ほどしかなく、しかも、これよりしんどい坂があったとしてもインナーに入れたらなんとかなるという安心感があってよかった。下り坂でもトップ11Tに入れて「足りない」と感じることもなく、大体13Tで十分だった。平地でも常用は17、19、21Tぐらいで、たまに15Tに入れるぐらい。仮にカセットの段数が増えた(今10sだ)としても、欲しいのはその17〜21Tの間を刻んでくれるギアなので、それは商売としては決して実現されることのない構成だろう。
 しかし、CBAオリジナルのトップチューブバッグ、ポチットはP7100にピッタリのサイズだった。まだ衝撃を和らげるための下敷きを入れていないのだが、それにしても誂えたみたいだった。出し入れはちょっと引っ掛かるときもあるんだが、気になるレヴェルでもない。そしてなにより便利だったのがバッグの開け閉めのための取っ手だ。ワッカのようになっていて、指を引っ掛けるだけで簡単に開け閉めができる。カメラの取り出しは頻繁に行うので、この手軽さがよかったのだ。取っ手を摘まなくてもよいというのが良い。そうそう、P7100だが、VGAサイズで撮影して後悔した。どうせSDカードは使いきらないし、今のディスプレイだと横640の画像を拡大表示すると粗くてたまんない。次はせめて横1280ぐらいで撮影したい。
 新ホイールのZondaもちょっといゝ感じ。正直乗り味がわかるほど敏感でも、長く乗ったあとでもないので、なんとも言えないってところだが、ちょっとばかしゝなやかさがあるように感じた。
 FD、RDの調整もうまくいっていたようで旅行中あまりストレスを感じなかった。アウターローでFDプレートに当たって音鳴りがしていたのだが、ワイヤーテンションを緩めることでだいぶ解決。たゞリアギアをチェンジする際にちょっともたついた。というのもどうやらワイヤーをハンドル内蔵しているせいで、ブラケットからハンドルに入る際のワイヤーの曲がりが急になっているのが原因っぽい。まだバーテープを巻かない状態だが、平たい部分には巻かないつもりでもあるし、いまさらワイヤーの組替えはめんどいので、このまゝになりそう。というより、もっと楽なポジション、つまりステムを短くしてブラケットポジションを楽にとれる態勢にするのが先決なんだろうと思っている。下ハンを持つとやはり姿勢がしんどくて長時間の維持が無理というレヴェルだし。
 ハンドルも微妙な感じかな。正直Deda Maraでも不便は感じていなかったので、平たい部分にはそれほど変化はなく、ハンドルの肩の部分がちょっと掌を置くのに頼りないという感じだった。やはり名前の通りスプリント用のハンドルなんだろう。今回は幅が広いので敬遠したが、安いものでもあるのでリッチーコンプストリームの幅の狭いのを買いなおして次の自転車に取り付けるかも。まぁVukaSprintも安いのを購入したので思ったよりはダメージも少ないというか、別に不満というわけでもないんだけど。
 STIの使い心地だが、思ったより良かった。ブレーキレヴァーと兼用のシフトレヴァーなんだが、確かにもっと疲れてくればギアチェンジとブレーキングを間違えることもあるんだろう。が、信号などでの減速のためにブレーキをかけ、スピードが十分落ちたらそのまゝシフトダウンできるので、思ったより便利な部分もあった。
 レザインのマルチツールもちょっと使った。サドルが回転したのでシートポストの固定にちょっと。そういやパンク修理の準備をしてなかった。いちおうチェーンが切れた時用にリンクは準備したがチェーントラブルは幸いにして発生しなかった。

 前の旅行で反省し次には勾配計をつけていこうとCBAで購入していたのに取り付けを忘れていたsky mounti。それほどアップダウンが気にならなかったゝめ、実はあまり必要性を今回は感じなかったのだが。
 いやぁ、結局自転車にこだわったのだが、経県値稼ぎには必ずしも自転車は必要としないんだよね。かといってやはり旅の伴に自転車を選びたいって考えが頭を離れない。南海フェリーが自転車無料キャンペーンをしているってことで、無駄に自転車を持っていったんだけど。

*1:前の旅行での最低ギア比36×29は、今回の構成でいうと40×32とほゞ等しい。それよりさらに一段軽いわけだからかなり楽なわけだ。