猫神やおよろず 第7話

 なんか気の抜けたラムネみたいな話だったな。
 前回がやけに濃かっただけに、あっさり目の仕上がり。コメディの部分が面白くないわけでもないんだけど、やはり流し気味なのでパンチが足りない気はする。いや、バカテス見ちゃうとね、もうちょっと間の取り方とか演出とか期待してしまうんだけど、まぁそうはいってもバカテスほど弾けられても困るのは困るんだが。こちらはエロ成分抑制気味なので、濃すぎてもなというのはある。
 さて、今回も働くこと視点で考えるとなるほどゝいった構成になっていたような気がする。祭り当日より前日準備やその癒しがメインになっており、もともと祭りというのが収穫を終えて一段落ついた直後の打ち上げ的要素が主であり、だからこそ田の神を最后に登場させてそういうのをほのめかしていたように思う。ラヴコメに見られる通り、恋愛が主であとは全部修飾なんじゃなくて、例えば今回笹鳴が繭と一緒に働くことをうらやましがっていたように、あくまで働くことが主であって恋愛要素その他は修飾になっているという。まぁ、この作品自体があまりラヴコメって感じはしないんだが。なんだかんだいってゴン太は異質の存在であり、かつこの作品でもたしかに異質扱いされているんだよな。
 いや、いろいろ放言してはいるんだが、実はかなりこの作品のノリは好きなんですよ。笑いを取るのに必死だと肩が凝るんだが、こういうゆる〜い感じのほうが居心地がいゝんだよな。今の日本の状態を見てしまうと、成果達成のために努力してカタルシスを感じるってのにどうも疑問を感じてしまうことが多くなってしまって、日々の生活を維持するために何かを犠牲にするというのではなく、仕事自体をあまりしゃちほこばるんじゃなくて、気軽に楽しみながらやるってのがね、正解のような気がしてならない毎日なんでね…。