No. 6 第4話

 シオン母がNo.6外の様子を知っている不思議。
 まぁネズミもそうなんだろうが、犬貸しだって紫苑にハートを鷲掴みされたようだな。生まれた境遇からして、あぁいう無垢な気持ちと対峙したことがなかったんだろうなと思わせる。あの外の世界があたりまえなんだったら、娼婦のとった態度がちょっと解せないところはある。紫苑以外はみんなやさぐれてるだろうに。
 冒頭のメッセージに涙する姿も、ラストのメッセージに涙する姿も、こっちまで涙を誘われてしまう。母親がこんなだから、紫苑もきっとあぁなんだろうなと思うのだが、ネズミを助けた紫苑の恩返しに、ネズミが紫苑を助け、それにシオン母が感謝するってのは、このギスギスした現在の日本を思うとひたすら神々しい。
 今回は不条理とか謎を暴くってんじゃなくて、ひたすら情の世界だったな。