Steins;Gate 第8話

 萌郁、もしかして退場か?。
 いちおうおかりんは萌郁のことを憶えていたし、存在もしていたのだが、他のラボメムが知らないのでどういうことか戸惑った。るかにラボメムナムバー6が割り振られてたから、萌郁は他のラボメムにはまだ紹介されてない状態な感じがする。あと鈴羽はジョン・タイターその人なんだろうか?。やたら気にしてたしな。
 しかし、おかりんにだけでも改変前の記憶があるというのなら、おかりんは自分の人生を覚えている限りすべて覚えているわけだから、今までメールを送っていた5日前からの記憶と照合ができるはず。が、どうもその5日間もおかりんの中で書き換わっているってとこなんだろうな。
 まぁそのへんの設定は深く突き詰めてもしょうがないような気はする。もしもこの作品のテーマが、自分が前回言ったように、「今までのあり方を変えたいんだったら、過去を書き換えるんじゃなくて、今この瞬間に行動しろ」というものであるならば、どうでもいゝこと。でもこういうSFモノって、設定の隙間をついてどんでん返しとかやっちゃうから油断は禁物ではあるんだよな。救世主になれというタイターの言葉なんだが、別に世界を救えといった字面の意味ではなく、自分を含む環境の全体が自分という存在を構築するから、結局のところ自分を変えるのは自分でしかないといったことを大層に言っているだけだという気がする。今のところこの作品はおかりんの主観で語られており、そういった意味ではこれは個人的な世界を描いたものでしかない。それはすなわちおたくが自分のことを中心に考える傾向があるというのも踏まえているだろうし、視聴者がおたくであったらその意味で共感を得られるという効果のほかに、別に視聴者がおたくであろうとなかろうと、視聴者一人一人に問題を突きつけているという構造にもなっているんだろう。不特定多数にぼんやり投げかけているという形になっていないからこそ、強引に引っ張られるって効果があるのかもしれない。
 展開的にはそれほど激しくもなかったが、まぁそんなこんなで退屈はしなかった。かといってスカッとするもんでもないのだ。不思議な魅力とでもいったらいゝか…。