C 第8話

 なんか「C」は三國によると対処するものらしい。
 東南アジア金融街が破産って言ってたが、なんか解せないな。新興国はよく外国からの投資を呼び込んで発展を目指すってことがよく言われるんだが、投資って言ったって、投資される側は要するに借金をしているってことだろ。ちょっとした擾乱要因で資金を回収されちゃったら'97のアジア通貨危機のようになっちゃうわけで。で、この話のように国の資産価値がなくなっちゃうんだったらまだマシなほうで、負債が残ってしまうような状況に多いになりうるわけで、そうなったら手もつけられない。どうも東南アジア金融街ではアセットが消えていたが、酷い時には金融ゲームをする人間は生き残って、その国でさらなる搾取に励んだりするから大変だ。この作品もそこまでエグい描写をよく控えているなぁと感心するが…。
 公麿の言う未来を担保に現在を作り上げる愚も、三國の言う現在が無ければ未来もないって言も、どちらが一方的に正しいってもんでも無いような気がする。が、しかし、老害がすき放題やってめちゃくちゃになった世界を後代のものが後始末をする道理は一つも無いわけで、そこらへんバランス的に今の日本…というか世界は圧倒的に公麿の立場に立たなければならないんだろうな。
 しかし、なんだ、この真朱の優れた嫁っぷりは。生まれてくるはずの女の子が生まれなかったから、それが公麿の失われた未来って構造なんだろうが。それが公麿の妹にあたるのか、それとも公麿の結婚相手になるべき人だったのか、それとも別の形で公麿と関わるべき人だったのか、まだわかんないな。まぁ公麿の父が金融街で破綻した結果だというのは間違いなさそうだが。羽奈日の様子もなんかヘンで、まだ理由は明かされてないっぽい。が、なんつーかね、もう公麿と真朱がいゝカップルなんで羽奈日の役割は使い捨てられることだけのような気はするが。公麿は迷走しているように見えるんだが、が、自分にとって彼は常に自問自答し、やれる限りの事はなんでも必死に取り組んでいるように見えて、それがなんだか胸を打つんですよ。真朱が彼の行動をあきれているのではなく、寄り添うように従っているのがね、あぁなるほどゝ。