んHK日曜討論、なんかもう個人的にはガス抜き状態なんだろうなと思いながら。

 うーん、内容に立ち入るにしても話は散漫になりそう。まづ、復興財源という議題だが、やれやれといった感じだ。まぁ何兆円だか、カネが要るということで金額が提示されているらしいのだが、そもそもその見立てが正しいのか?といった問題がある。確かにたゞの地震と違い、津波被害は通常のより復興には沢山の金額が必要ではあるんだが、沿岸部だけだろ。それに人災である原発被災についてはそもそも東電が復興をするべきで、国がやるべきことでもない。なんか国がやっちゃうって法律をつくっちゃったようだけど。福島県知事が復興作業をするのに、地元の業者を締め出して、大手ゼネコンだけを相手にしていたってのは、松本元大臣の舌禍事件の際に明らかになったが、復興作業ってのは周囲の同情を楯にして「やらねばならない」って風潮になってるから、見積もりの段階でかなりの水増しがされているだろうことは容易に想像がつく。県知事ともなれば具体的な復興の最終決裁者だから、そりゃ業者としても賄賂の贈りがいがあるだろう。県知事としちゃぁ特定の業者に有利にすればするほどキックバックが増えるワケだし、そのための費用は別に自分の懐を痛めるわけでもないしで、美味い汁の吸い放題だ。まぁ実際そうするかどうかは別だろうが、地元の住人にとっても、地方税でなく国税で賄われるんだったら、投下されるカネが多ければ多いほどありがたいわけで、県知事がどれだけ甘い汁を吸おうと、中央からカネをたくさん引っ張ってくれゝば、それでオッケーだろう。ましてや空き菅が復興作業を遅らせたから被災者は我慢の限界に達しているわけで、「早く・多く」の要求は高いに違いない。加えてその復興作業に地元をシャットアウトしているということは、外部の人間が雇用されて地元民の雇用はなされていない可能性もある。どうせ被災者は給付金が出るわけなんで、今被災して窮地に陥っているから正常な判断が出来ているかどうかもわかんないが、とりあえず将来の雇用には目を瞑って給付金をありがたいとたゞ思っているだけかもしれない。今復興のカネを切り詰めるといったら被災者は怒り狂うだろう。地元民は知恵を絞って自分たちで考えろと言った松本大臣は馘になったぐらいだ。そりゃ請求できるもんはなんでもやっとけって、火事場泥棒とまでは言わないが、極めて非倫理的な行動は程度はともあれあってもおかしくない。しかもこれだけ不況だと、企業のカネに対する目付きはギラギラしてるだろ。そういう事情抜きにして、とりあえず復興にこれだけ要ります、足りない分は税金でってのはねぇ?。
 最近読んだ本の中に、東京大震災の復興費用に外債を…ってのがあった。昔は金本位制だったり(そうでなかったり)したので、カネの捻出には正貨が必要で、結構大変だったようだ。震災自体を総括した本ではなかったので、そのとき増税があったのかもしれないし、全体像を掴めないが、あの時代は軍事費もすごかったから、どうしてたんだろうな?と思う。で、関東大震災って名前で呼ばれることも多いんだが、結構耳にすることは東京のことが多いので、果たして郊外とか東京以遠の地方はどうだったんだろうな?と不思議に思う。まだまだ地方は簡素な木造平屋が多かったろうし、共同体が成立していた農村部では、そもそも家を建築するのを自分たちでやってたろうから、実害があっても国からカネは流れてこなかったんじゃないかと想像してしまう。復興費用をインフラに集中的に投入するのは間違っていないとは思うし、昔の日本は貧乏だったから仕方が無い面もあったろう。が、現代はそもそも人間が生活する費用自体が膨らんでしまっているし、おたがい助け合うべき共同体の機能も低下してしまっている。上記のようなこともあって費用は莫大になりすぎるところはあるだろう。しかし阪神大震災の時にはどうやってたんだろうな?。復興増税って話は覚えてないんだよな。そういうのが無かったのか、それともあったんだけど忘れているだけなんだろうか?。
 まぁそんなわけで、前提自体が胡散臭いのではあるが、結局視聴者ってのはこれだけ財源が必要ですって言われゝば、それを疑うことをしないだろう。むしろその聞いた額を金科玉条のものとして、多ければ大変だなぁぐらいにしか思わない。これはマスゴミというか政府としてはオイシイ。まぁ被災者の受けた被害を思えば、「その額って妥当なの?」という質問をする人間はまづいないだろう。
 で、流される財源があゝだこうだという話になる。消費税増税法人税減税の理屈もおかしい。とりあえず所得税増税を主に据えて、消費税増税法人税減税が目立たないように配慮しているのが、んHKのやり方なんだろう。法人税については、まづ減税をしてから復興増税を施し、実質増税でも減税でもないように取り計らう方針のようだが、みんなが復興費用を負担しているのに、法人税だけ変わらないってのは、そりゃやっぱ実質減税でしかないだろ。数字が変わっておらず、増税でも減税でもないから法人についてはえこひいきでないって態度の醸成にやはりんHKは関わっているワケだ。
 郵貯株の売却もヘンな意味で感心させられる。他者の批判を許さない財源捻出であるだけに、カネがなければなんでもカネに換えるべきといった雰囲気を作って、野田政権発足後順調に低下している株価の連動も併せてみると、郵貯株を安く叩き売るつもりなんだろうなと思わせる何かゞある。それで人工的に地震を起こしたのかもといった陰謀論も説得性を帯びてくる。地震兵器としてHAARPなんてものがあって、電離層を通じて電気エネルギーを地球の特定部位に送り、水素爆発?を起こすという理屈付けがあって、これはなんだか眉唾だとは思っている。たゞ、地層を前もって解析し、歪の大きいところを見つけて核爆弾を仕掛けて地震を起こす事は不可能ではないのではないかと思うのである。大抵地震を引き起こす爆発と、地震による揺れにはタイムラグができるので、地震観測装置を解析したらそのへん人工的なものかどうかはわかりそうなもんではある。が、トンネル工事の発破作業などでは、段階的に爆発を起こすことによって一気に崩壊させることもできるので、その辺の地震発生工程の非公開技術が完成でもしているのかもしれないし、そうなると揺らす媒体が地球本体という大きな質量をもつため、地震観測装置ではそれがバッファになって地震地震を発生させる爆発とを区別できないようにはなっているのかもしれないな。まぁそれはともかく、日本の郵貯を手に入れるため、株式相場も操作するし、地震を起こさせて株を売りやすい状況を作ったのかも…っていうのはあまりにも出来すぎているのだが、可能性としてないわけではない。まぁ合衆国もそこまでやるか?ってな感じだが、Wikileaksで9.11テロは合衆国自身の自作自演だったという細やかな情報がどんどん目立たない形で公表されているらしいから、本当に東北大震災が人工地震によるものってのを陰謀論として笑い飛ばすにはあまりに微妙な感じがする。
 復興に民間資本を活用せよといった時に、J.P.Morganが良い外資として紹介されていたのにはビックリした。こいつ、昔から他国を喰い物にして暴利を貪ってきた企業だろ。サブプライム問題だって、LehmanBros.が槍玉に上がっていたから目だっていなかったが、大いに関わっていたのは事実だし、どこが良い外資なんだ?とツッコミを入れながら聞いていたが、こういう発言を目の当たりにしてしまうと、売国奴は結構居るなぁと感じてしまう。
 まぁそんなこんなで、やはり長くなったが、とにかく増税は必至であるって流れにしたいのが丸見えの番組構成だった。そりゃ増税なんてするな、論外だといった論者もいたが、人数構成からして少数に留め置かれているし、司会も真剣に相手にしてなかった。そもそも街頭アンケートというか世論調査で震災復興が必要という状況を利用して増税やむなしの数字を作り上げていたわけで、やはりこんなマスゴミの論調を信じるのはどうかと思うのである。