GOSICK 第23話

 本当に戦争にしちゃうんだ。
 うーん、それってどーなの?。10年周期で戦争ってのは日本の場合であって、欧州がそうなる必然性がねぇ。まぁ戦争自体は莫大な消費を生じせしめるためにユダ金が画策したものって通説があって、日露なんて戦艦を英国に発注し、そしてユダ金を通じて借款を日本は申し込んだわけで、そりゃその通りといえばそうなのだ。が、最初の占いの時にWWⅠの勝者とか言っていて、それは現実の勝者と一致してたろ。となればドイツは莫大な賠償金の支払いから逃れておらず、とても戦争をする状態に無いハズ。日清戦争に負けた清や日露戦争に負けたロシアは結局のところ国力を消耗させて最終的には国がなくなっちゃってたわけで、現実のドイツも共和国になってハイパーインフレ政党政治での汚職で這い上がれない状態が続いてたろ。1918年終戦で、1925年開戦だと、間6〜7年しかなく、どうやって戦争に勝てる体制を短期間で作ったかなぁと余計なことが気になる。
 で、そういうのを除けば迫真のドラマだった。尺の関係でテンポが良過ぎるぐらいだったが、まぁこゝはラス前だしもったいをつけてる場合でもない。離れ離れになって焦がれる二人だの、コルデリアの啖呵だの、抑圧と開放のコントラストというか、カタルシスも迫るものがあった。が、久城、さすがに指輪は見えないところにしまっておく配慮ぐらいはしろよとは思ったが。
 あぁ、あとオカルト(宗教)と科学との相克がどっかいっちゃったな。ブロワはヒトラーを髣髴とさせる扇動家になっちゃってたし、市井の一庶民だったヒトラーと貴族のブロワとでは違う部分もあるんだけど、活動の原動力がコンプレックスだったりと共通点も見られて面白い。原作者にしてみれば作品中に科学もオカルトも結局のところ信仰であるって点が一度でも示されたらそれで充分ってところだったのかね。
 しかし、オカルト省がどうしてもオカルトSHOWに聞こえてしょうがない。