おとめ妖怪ざくろ 第5話

 花楯中尉は退場しちゃったのか。
 雪洞・鬼灯担当回。いやはや強い女性として描くなぁといった感じ。今までも花桐をあしらってるなぁと感じてはいたんだけど、欠点をここまで描かないのも徹底しているな。ざくろや薄蛍は弱さというかたおやかさを描いて庇護されるべき存在として描いているんだが、鬼灯・雪洞は逆のように感じる。ふだんキャッキャしているのも自分がそう演じていることで周囲に配慮するだけでなく、演じること自体も楽しんでいるということか。倫理とか道徳とかというと大袈裟なんだけど、生きるための理知ってのが一番内面化されているのがこの二人なんだろうなと。
 今までなんで男にあてがわれる存在がツインなんだ?という疑問を感じていたんだけど、一人だとたぶん周囲から浮いて見えるんだろう。ざくろはスネクリだし、薄蛍はなよなよしい。そして三人目が単独でムードメーカーになっちゃうと、背負い込んでしまうし、浮付いた存在になれば他の二人から断絶してしまう。双子の間でやりとりできるから、そういう負の連鎖がお互いに分散されるというか、簡単にいうとボケとツッコミが二人の間で完結して昇華するってことなんだろう。物語性からすると重要度が低くはないものゝ、それがすべてではないという意味で、キャラ配置ってそんなに意識してなかったのだが、これは上手いと今さら気付いた。
 男側だと芳野葛がもう替えのきかないキャラになっちまってるな。いや、もう薄蛍は彼以上の男と出会うことは絶対無いからしっかりしがみついとけとしか。いや、もう心得ているという描写になっていると思うんだが、二人の関係の危機とか描いちゃうんだろうか?と気になったり。
 そしてざくろ×総角が子ども扱い。…なんだけど、こういうのが甘酸っぱくて、オッサンとなった自分にとっては生暖かく見守る楽しみってのが味わえて嬉しい。というかなんじゃこりゃ?。どう考えても外面は女の子向きって様相なんだけど、かなり楽しんで視聴している自分が…ゐる。