日銀の話、オモロイな。

 日常よく目にするのに、実はカネの本質についてはよくわかってないんだよな。いろいろなケースに当てはめて、そういう場合にはこう働くよってのは理解できたりできなかったりするんだが、いざ自分の中で定義しようと試みると、いつのまにかわけわかんなくなってくる。
 昨日はhttp://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20101016/216678/なエントリーも目にして、いや、兵站も含めた視点が戦略だろとは思いながらも、基本書いてあることだわなとは思っていた。で、昨日のスレ(いちおうさっき魚拓は取り直しておいた)を見てみると、どうもコテに絡んでいる人は失業率が高く産業が空洞化して日本はどうなるのかと憂いている人ではあるんだけど、その問題を解決するのは金融ではなく財政…もっと踏み込んで言えば政治のカテゴリーであるってことがわかんないらしい。いや、これを上記リンクの兵站と軍との関係で見てみると、結構わかりやすいんでねぇの?と思った。
 軍ってのはその国の政治であって、兵站ってのは中央銀行だと考えるといゝんじゃないのかと思ったのだ。で、日本は貿易黒字の上に対外債務も無く、外貨準備高も結構な額あるわけだ。すなわち兵站が優秀で補給が潤沢にある状態。でな、軍である政治がクズなんだわ。極端に言えば兵站から資金を潤沢に供給してもらいながら、そのカネを軍上層部で山分けして私腹を肥やしているのが今の日本の状態と考えるワケだ。本来ならもっと前線の兵士に給料を払ったり、兵器にカネを費やして装備を充実させなきゃならないのに、そのカネを横取りしているのが自民盗や経団連などの「軍上層部」と考えるとよい。そして今や近代戦なんだから、兵器を充実させなきゃまともに戦えない。その兵器を手に戦って、カネ儲けをしなきゃならないのにな。
 逆に合衆国なんかは貿易赤字で対外債務もあるわけだから、兵站がしょぼい軍隊のようなものだ。が、さすが基軸通貨の国であって、兵站がしょぼくとも札を輪転機で刷って供給しつゞけるわけだ。しかも軍は日本と同じように私腹を肥やす欲の皮のつっぱった連中はいるのだが、兵器が優秀で海外からいろいろ分捕ってカツカツやっているって印象だ。
 なんつーか、中央銀行というか、兵站を考えると日本のほうがうまくやっていてWWⅡと逆なんだが、軍の能力自体はWWⅡと同様、日本のほうがはるかに能力が低いってのが泣ける。でもって、先の空き菅改造内閣発足時の介入は、あれ明らかに空き菅が日銀に泣きついたんだろう。日銀もやれやれ困った坊ちゃんだ、経団連の強欲に振り回されて産業界に何も言えんのかい、コレ一回きりにしろよとしょうがなく介入したような雰囲気を感じてニヤニヤできる。でもって、相変わらず空き菅内閣は有効な手が打てなくて右往左往してるわけだろ。
 話はちょっと変わるのだが、日本経済が低迷して復活しないってのは、確かに今までの森→小泉→安倍→(福田)→麻生→(鳩山)→空き菅の失政、経団連の強欲も大きいんだが、いざ本当に復活していたら日本はどうなっていたか?を考えて欲しいのだ。端的にいえば、今よりもっと酷く合衆国にたかられてただろというもの。いや、合衆国だけじゃなくって他の国からもたかられていただろう。いや、だから今までの政権もわざと失政していたとか、産業界もわざと経済が低迷するような活動をしてきたわけではないとは思う。やはり自殺者数は政府がごまかしてしまうほど激増していたり、失業者も過小発表されていてもやはり悪化しているワケだ。そいでもって自民盗と繋がりのあった経営者層は安心磐石な体制で肥え太っているワケで、わざとにせよわざとじゃないにせよ今までの政権に非がある事は間違いない。が、先日も述べたとおり、日本は今まで海外に対してやり過ぎたために、世界経済が低迷している中、日本は実はダイジョーブなんですよと大声ではいえない状況にはあるんだよな。
 でもまぁ日銀だけではないんだけど、特にアジア通貨危機以来、各国の中央銀行ってのはすごく慎重にことを進めているなとは感じる。本当にあの時に日本では自殺者数も倒産件数も激増したもんな。迂闊なことをしてしまえば、どこの国もジンバブエのようになりうるわけで、しかも中央銀行の敵は国内外の投機筋だったりもするわけで、前からも後ろからも弾が飛んでくる状態。まぁ空き菅内閣なんてのを抱えていてもなんとかやってるんだから、少なくとも日銀の能力は政府よりはあるよなというのは素人でもわかってもらえるんじゃないかと思うのだが。