荒川アンダーザブリッジ 第5話

 あ、音楽勝負、次回に持ち越しなんだ…。
 住人たちが労働していたという衝撃。なんかますますリアリティのあるアジールっぽくなってるな。最初P子の登場時には、またヘンテコな新キャラ紹介でお茶を濁すのかと思ったんだけど、この布石だったとは。
 で、住人たちのリクへの見下し具合が凄い凄い。働かざるものへの侮蔑なのか、それとも実質何も出来ない御曹司に対する懲らしめなのか判断がつかないな。なんか漫画というかアニメのキャラには、生活臭が無いことのほうが多いので、ちょっと度肝を抜かれた。
 ただ、星のミュージシャンが評価されているのがよくわかんないな。今の芸能界の人気度からいうと想像できないかもしれないが、昔の感覚だと歌や踊りはむしろ蔑まれるべき職業だったはず。それもまさに“食うため”の職業でなかったからと思うんだが。ニノが魚、マリアが酪農、P子が野菜と、食料を生産している彼女たちが賞賛を受けるのは当然として、音楽の需要はあるんだろうか?。あ、そういや食料生産を担っているのは女性になっていて、昔とは逆になってるな。
 まぁ話に関係なくうだうだ連ねていくワケだが、東南アジアなどの熱帯では、農業をするのにたいした体力が要らないらしい。で、どちらかというとそういう世界では女性が働き者だったりする。男はまさにヒモ状態。が、温帯以北だと農業生産は体力の要る男が主役だったりする。じゃぁ熱帯では女の反対の男がヒモだったから、温帯以北では女は働かない役なのか?と言われれば、そうでもなかったりする。が、熱帯地方と違い、温帯以北は基本“耕す”という重労働が加わるので、働き手の主役はどうしても体力のある男になっていただろう。日本あたりも昭和初期までは女も働くのがあたりまえであって、専業主婦を筆頭として生産活動に実質寄与しなくなったのはここ40〜50年ぐらいのことらしい。
 とまぁ、なんか今回のお話でやけに生活感が出てきて、単なるお花畑の住人たちの馴れ合いじゃないんだなということがわかって少し驚いた次第。