明日を少しでも生き延びるために

 日本はなにをやったらいいのか、思い付きを羅列してみる。
 やはり日本は無資源国なんだから、資源の確保が重要だと思う。今回の為替介入に使うカネがあるんなら、いっそのこと鉄鉱石とか石炭などを買い、廃鉱に詰めときゃいいのにと切実に思った。海外の資源を購入するワケだから、当然円を外貨に変えなきゃならないわけで、それで円安にもなる。ところが、日本政府というか財務省のやったことは、カネを間接的に輸出企業に渡したことになるわけだ。これでは日本の産業は衰退するばかり。資源を購入したらしたで、資源価格が上昇し、資源購入のための為替相場で円安になるわけで、備蓄資源の積み増しは難しくなってしまうので、なかなか単純ではない。
 前にも書いたかもしれんのだが、鳩山あたりの排出炭素25%削減なんてのは生温いぐらいで、鉱物性資源の完全リサイクル社会を作ったり、バイオ研究を進めてエネルギー資源の国内完全自給を目指すべきだと思う。現時点での日本の人口は多いわけで、特にエネルギー資源の完全自給は困難を極めるだろう。そのためにも消費エネルギーを減らす工夫の一つとして、二酸化炭素25%削減はそんなに悪くないアイデアだと思う。エネルギー自給と言っても、食糧自給の問題もあってなかなか難しいわな。が、こういう目標を立てると、産業の活性化も図れる。日本の場合水資源が豊富なのがメリットだ。また、別に鉱物性資源だけに頼らずとも、生物性資源の開発なんてのも有効だろう。金属の代替としてCFRPが使われるぐらいだから、高機能プラスチックなんてのは植物あたりを原料に複雑な合成を経て生産することも(高コストっぽいが)不可能ではない。
 まぁ最悪貿易が途絶しても、人間衣食住光熱水が確保できていれば生きてはいける。鉱物資源なんて極小でも、江戸時代、すべて農林業で衣食住光熱まではやりくりしてた。水資源も豊富なんで、コントロールできれば渇水地域を除いて問題もあまりないだろう。あとは国防ぐらいかね。国防のためのコストは結構かゝるので、こればっかりは海外の途上国から貿易で搾取して、それを原資として装備の充実とかしなきゃならない気はするが。