そらのおとしもの 第9話

 いや、出店するだけの原資があるなら、素直にDVDを買えよと。
 うーん、ビックリだな。そう詳しくチェックしてきてないんだけど、確かこの作品ってかなりけなされてたんじゃ無かったっけ?。ニンフがブラック企業で働く奴隷のメタファーなんて誰が想像したであろうか?。シナプス人が肉を食っているのはもちろん貴族のメタファー。っつーか、原作からしてこういう話運びなんだよな。
 なんだろうな?、昨日の大正野球娘。もそうだったんだけど、この話でも泣けた。脚本は柿原優子。Wikipediaで辿っていくと、陰マモの脚本をやっていて、しかも自分がダメ出しした第4話の担当をやっていたよ。今陰マモの4話を見ると違った感想になるのかな。というか、男の妄想目一杯が外ヅラのこの作品のシリーズ構成をやってるのか…。いや、脚本全部担当。いや、ラヴコメ部分の情念がやたらロマンチックだとは思っていたのだが…。これ、腐女子とはいわないまでも、アニオタ女子はどのように評価するんだろう?。
 本編に関しては、ニンフの帰還を大げさに喜ぶでもなく、さりげなく日常に戻す智樹のふるまいに感心。で、ニンフは智樹を人質にイカロスを奪還と言っているが、強引に仕掛けないのな。ニンフのマスターとニンフとのつながりは、成果を上げるためにスグになんでも実行させられるものとは違うらしい。そこらへん智樹の願いを即実行しようとするイカロスのほうが束縛度が高いんだよな。でもニンフは違う。そこらへん嫌なら他にかわりはいくらでもいるからヤメロというブラック企業の管理職と奴隷の関係とニンフのそれは良く似ている。
 いやぁ、EDにも泣かされましたよ。智樹との出会いからの出来事をイカロス視点でダイジェスト。ある意味イカロスの妄想に従った構成なんだが、確かに智樹が魅力的に映っている。今回は尺の関係かOPが省略されていたけど、それに踏み切るだけの内容は確かにありました。
 さて、EDの豪華さもそうなんだけど、この作品ってかなり音楽に対するこだわりが凄い。いや、音楽というか歌謡曲とでも言ったらいいか。実はOPの「Ring My Bell」といい、ED1の「そばにいられるだけで」といい、かなりお気に入りになっている。どちらも歌手を二人用意する豪華さで、旋律の重なり具合がかなりマニアックなのだ。主旋律にハモらせるセカンドも、主旋律を引き立てる部分と、ハーモニーを聴かせる部分でちゃんと使い分けをしている。この作品の隠れた魅力ですよ…。