Angel Beats! 第7話

 音無は消えないのか?。
 かなり展開が急だな。と、もう7話だから、折り返し地点か。となると音無の過去を明かしておくってのはスケジュール的に適切ではあるよな。で、彼がなぜ登場時から戦いを好まず、SSSのほかのメムバーと比べて一歩引き気味だったのかは、生前の記憶から納得できるものとなっている。催眠術で記憶を取り戻すのはなんか安直に感じるが、構造的にゲームを連想させるな。直井という中ボスを倒して(調伏して)、そのご褒美に記憶をゲット。で、直井も消えずに仲間になっているようだし、かなでも、どうも名前を与えられた時点でSSSに近い立場になっている模様。まぁ直井はまだ一般生徒の制服だし、かなでも釣りや炊き出しに参加したからといって仲間になっていると断言できるほどでもないが。で、最後、SSSと一般生徒が同じ釜の飯を喰うという流れになって、全体が穏やかな日常を獲得するという結果に。
 で、かなでとは別の天使が現れることに。釣りがなぜ校則で禁止されているのか…というのは、この世界をそうあらせている神の意志が働いているからだと思うんだが、それに背くものへの懲罰として新たな神の代理人たる天使が現れたと、こういうわけなんですかね?。かなでと同じ姿をしているのは何らかの意図があるのか、それとも代理人として適した姿をとるとああなるだけのことなのかよくわからんが。
 で、殺しても死なないという特異な世界であることは間違いないんだけど、果たして神はいるのか?、いたとして具体的な存在なのか?、いないとしてそれは社会というものが人が組織化されて作られている以上、人の行動の連鎖としてあたかも神がいると錯覚してしまうようなものなのか?、いや、成仏するって神がそうさせているのか?、それとも神がいたとしても神の意志とは無関係にシステム的にそうなってしまう設定なのか?、いまだにようわからんな。でも生徒会長も生徒会長代理もSSSとうまくやっちゃって、神抜きでうまく社会が回ろうとした段階で、あらたな天使が登場してくるワケだから、やはり神なり、神に相当する存在がいると考えるべきと思ってしまうが。
 生前の音無が、非正規雇用でも家族のために自分を犠牲にして働く現代の親のメタファーなのか?とか、かなでの正体はSSSのような、生前の生がある人間なのかどうか?とか、考えるネタがありすぎて、とにかく整理がつかない。AとBという二つの要素を提示され、それから想定されることを基準にストーリーを追っていると、それを覆すような別の要素Cなりがあらわれて、世界に関する理解を再構成しなくちゃならない…ってことの繰り返し。それが別の可能性を提示したり、裏表がひっくり返ったりだったりするので、混乱しぱなっし。いや、でもまぁ、面白いことには変わりがないんですけどね。