【石工組合】湯駄屋の陰謀【啓蒙協会】47 魚拓

306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/10/12(月) 00:03:20 ID:+HeSPXV6
等価交換や対価だのをやたら持ち出し主張する最近のアニメ作品


 うーん、微妙だなぁ。半分賛成半分反対ってトコかな。そもそも人と人とが支えあう…いや支え合わなくとも各人が所属する組織でそれなりに相互相補的に生活していた時代なら、やれ等価交換だの対価だのってのはギスギスした感情でそりが合わないわけなんだがな。もちろん、自分も感情的にはそっち方面。
 だけど、今までの自民党の悪政により、本来労働者に払うべき対価が払われておらず、その分特権階級の懐にしまいこまれてきた経緯を考えると、今まさに対価が支払われるべき時ってのも十分納得できるお話だ。で、その自民党の轍を踏まないように、つまり各人が他人に過大な要求をして自分はやらずぼったりってことがないようにっていう忠告も含まれているのだろう。
 そもそも近代以前は自分が属する共同体ってのが助け合いっていうかお互い様って考え方で、また、語義通りの「なさけは人のためならず」ってのが基本だったのだろう。人に助けて貰ったら、なんかあったときには助け返すってのもある意味対価といっていいだろう。それが近代になり、人と人との繋がりの度合いが少なくなっても、やはり貸し借りのバランスを取らないと、途端に商売というかコミュニケーションは成り立たなくなるわけで、やはり対価ってのはそれなりに説得性のあるものだとは思う。対価というのがみみっちいってのは、それまでの関係で十分与えあうってことができていた末のことで、それまでに十分対価の応酬があったというべきだろう。
 まぁ別に中世でも一見さんからぼったくるとか、九州北部にあったとされる泥棒村*1って例もあるんだけど、やっぱそういうのは必要悪でもなんでもなくって、良識ある人々からは非難されるだけの対象だわな。
 なんといっても対価ってのを金持ちじゃなくって、底辺から主張されてしまうって日本の現状がもうダメなんだと思うけどな…。要するに今までの特権階級に統治能力が全くないっていう証明だわなと。

*1:村人全員が泥棒で、近年まで旅行者からものを奪うことで生活を成り立たせていたところが実際にあったらしい。