クイーンズブレイド 流浪の戦士 第5話 蘇呪〜古代の王女

 なんか残念な回に。
 うーん、難しいわな。結局この作品のヒロインが二人に絞られているわけで、その他のヒロインはその引き立て役にならざるを得ないわけで、そんなにメナスに注目を集めてしまうわけにもいかないのはわかる。最後まで悪役に徹するのかと思いきや、なんかちょっとイイ人で終わってしまって、拍子抜けというか、でもまぁ引き立て役になるんだったら捨て駒になるべきなのではとも思ってしまう。
 まず今回の?な点は、二大ヒロインの邂逅がおざなりであるということ、トモエがレイナを認めるだけの要素が見当たらないのにライヴァルと看做してしまうこと、トモエの危機脱出に明確な意思が認められないor記号化が不十分なこと、レイナの覚醒にもそれが言えること…と今回のクライマックスの部分でもあり、かなりの重点要素なのに練りこみが足りないと感じた。レイナの脇を固めるリスティやクローデット、トモエの脇を固めるシズカと同じようにはいかないとは思うんだが、せっかくメナス王女への切れ込みも考えているのだから、もうちょっと奥の深い構成にしたほうが良かったのでは?とは思った。贅沢な物言いだけど、こういうキャラの使い方はやっぱもったいないんだよな。
 メナスが王女として無能だと罵られ攻撃の手を緩めるとのことだったが、本人も自覚があったのかね?。指摘されて思うところがあったとみても構わないんだけど。でも何不自由なく育ってわがままになった、人のことを考えない君主であるってのは責められるべきではあるんだが、国が傾いたのはメナスのせいだけじゃなくって、むしろ彼女が賢くてもどうにもならなかった*1ろうと思うと、なんとも複雑な気持ちにはなる。
 メナスもクイーンズブレイドの出場者なら下手な要素は残さないほうが吉のようにも思うし、もともとのポジションを低くする必要があってのことなら、それはそれでアリかなとも思うしで。

*1:君主が愚昧なほど汚職を働く部下は私腹を肥やしやすいわけで、賢かったら邪魔なだけ。なまじっか賢いと殺されるのがオチだったりする。